青年海外協力隊インタビュー! タンザニア隊員#1

派遣中

世界各国に散らばる青年海外協力隊へのインタビュー企画。今回は派遣前訓練でもインタビューに応じてくれ、タンザニアで現在活動中のSさんに色々お聞きしました!(協力隊に応募した経緯などに関する、訓練時の記事はこちら

2017-2次隊・タンザニア・コミュニティ開発・Sさん

まず初めに、住んでいる環境について教えて下さい。

インフラに関しては、断水はたまに起こるんやけど、水は貯めているので問題なく、停電はまちまちかな。ただ、最初赴任した時、3カ月くらいずっと電気なかったんよ。あと、料理はガスと炭を使っていて、ネットに関しては基本3Gが使える環境やね。

活動はどんなことをしているのですか?

日本でいう県庁のコミュニティ開発局に配属されてて、そこの群事務所に所属してる。上司はそこにいるんやけど、カウンターパートがいなくて、実質私がその地域のオフィサーとして勤務している感じ。

今まで主に取り組んだことは、「助成金の申請支援」「編み物教室」「バスケット」の3つかな。「助成金の申請」に関しては、今まで現地の人にとって不明瞭やった助成金申請の過程を整理して提示すること。あと、申請時に必要なグループとしての団体登録や、口座の開設に携わってる。

ちょうど今が申請シーズンで、なんと今回は11の申請全部が通って、県のなかで一番多く承認された群になりました!

「編み物教室」に関しては、赴任当初に知り合ったママが、機械や技術はあるけど場所がないってこと聞いて、かつ実際の製品見たらちゃんとしてたから、役所の開いているスペースを使わしてもらうようにしたのが始まり。

最初は週に2,3回の開校やったけど、最近は毎日生徒さんが来て教えてる。あと、役所でしていることもあって、色んな人が来てくれて、オーダーが絶えないありがたい状況です。

「バスケット」は、任地で生えている水草を使ってもので、日本に送って販売とかも考えたんやけど、1人1人が空いた時間に作っている状況で、質がぶれちゃったりと今は停滞気味。まとめてくれるリーダー的な存在を探している最中かな。

現地語(スワヒリ語)がとても上手だと聞きましたが、どう取り組んでいますか?

赴任した頃は、仲良くなった人に、間違ってたら指摘してって伝えていた。あと、今でも辞書は持ち歩いているよ。座学も続けていて、最近だとJICAの報告書で、英語とスワヒリ語で書かれているのを読んだりして勉強してる。

こっちからしゃべる分にはあまり困らなくなったかな。会議とかだと7-8割は分るかなって状況です。

アフリカ・タンザニアがすごい好きなイメージですが、不満などへの対処はどうしていますか?

もちろん、しんどいこともたくさんあるよ。でも、なんか日本人同士で現地の愚痴を言うのはあんま好きになれない。どうしても日本の常識前提で話しちゃうから。やから、基本タンザニア人と相談する。そしたら自分では気づけないような、理由や考え方を知れるって思ってる。

そうしてたら、日本人だからとか、タンザニア人だからではなく、人としてどうなのかという視点で、判断できるような気がしてるんよ。

配属先や自分自身へ感じている課題はどんなところですか?

配属先としては、人もお金も足りていないのが現状。日本なら役所の窓口に行ったり、HP見れば何かしら対応や情報が得られるけど、ここだとオフィサーがなかなか捕まらない。何時間も待ったけど違うところに行かされたりもしている。

自分に関しては、絞るのが苦手なのかな。色んな事をなんとかしようと取り組みすぎて、てんてんこまいになっちゃう。でも、本来いるはずのオフィサーが今いない中、日本人の自分だから助成金が全然できないという状況にはしたくなくて、取り込みすぎている部分もあるかも。

訓練時のインタビューでは教育への関心が高いようでしたが、現状どうですか?

活動の根底にはいつもその地域の子供たちの幸せがあるんやけど、自分が直接アプローチするのは成人だと思ってる。親や先生、行政に働きかけたい。

残り半年ほどですが、どんなことをしたいですか?

協力隊員の後任は来る予定だけど、その人ありきの体制にはしたくない。その人自身でしたいこともあるやろし、いなくてもまわすべきと思っているから。

と言っても、行政の人手不足の解決は現実問題難しそうやから、地域の人たちから、リーダー的な人に必要な行政の手続きなどを伝えておきたい。

ほんとにすごくいいグループがたくさんあって、感動するようなことがたくさん。可能性に満ちていて、今の状況が続けばきっとうまういくと感じているから、そのために必要な行政とのつなぎ役を、残り期間でなんとかしたいな。

協力隊参加前と今で変わった価値観はありますか?

草の根で村の人たちと一緒に生活したい思いが強くなった。大きな機関で仕事するより、生活に入り込んで一緒に生きている感じが幸せで、今ここで生活できていることがホントに幸せ。この先も腰を据えて、生活しながらといった感じが、自分には向いているとより思うようになったかな。

協力隊後はどうするつもりですか?

最近色々あって、一時の感情かもしれないけど、このままずっとここで暮らしたいと思う自分がいる。県庁のトップからも、ずっと仕事続けて欲しいと言われてて、めっちゃ揺れてる。

けど、 冷静に考えると、多分大学院に進むと思うな。そこから、JICAの専門家や行政コンサルとかで働いて、行政へのアプローチが出来たらと思っている。

尊敬しているJICAの方が言ってたんやけど、「途上国は大統領の交代などで、積み上げてきたものが一気になくなる時がある。けど、地方の行政がしっかりしていれば、国や人として大切なことは残り続けるはず。」って言葉が印象的で、行政へのアプローチを通じて、アフリカの人たちのためになることができたらと思っています。

ありがとうございました!

訓練時代からアフリカへの思いを爆発させ、活動を通じて更にその思いが増したSさん。実際、任地に訪問もさせてもらったのですが、熱心に働きながらも誰とも親しげに交流している様子から、ホントにここでの生活に幸せを感じているのだと思いました。Sさんによるアフリカ行政の活性化を楽しみにしています!

Sさんの訓練時代インタビューはこちら

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