訓練生インタビュー「5班」

派遣前訓練

訓練生インタビュー、今回ご紹介するのは5班!同じコミュニティ開発、講座委員のSさんです。自分がイメージしていた「青年海外協力隊!」を体現しているかなような、アフリカへの熱い思いを抱いている方です。以下インタビュー内容です。

 

5班・タンザニア派遣予定・コミュニティ開発・Sさん

 

協力隊に応募したきっかけは?

高校時代からアフリカに行きたい思いがあったんだけど、本当に意識したのは、仕事を初めて3年目かな。大阪府で仕事をしていた。最初に入ってから、2年後に部署変更の決まりだったんだけど、異例で3年残ることになったんよ。それをきっかけに、この先の人生どうするか考えることが増えた。公務員として、行政の力をつけて、アフリカで働きたいと考えてたけれど、アフリカが何を求めるかわからず、もやもやしていた。

 

それなら現場に見に行けばいいんじゃないかと思った。ケニアの大学院で修士号を取るのもありかなと考えたり、アフリカの企業に勤めることも考えた。その中でフィールドに近い協力隊が自分に合っている気がしたので応募したの。

 

学生時代はどんな人(専攻、海外経験、国際協力への関心)

大学では教育学系を専攻して、小学校の先生になるために教職課程は修了している。

 

小学校・中学校から、なんとなくもっと広いところ、途上国を助けたいという気持ちがあった。特に高校生の時、何かの記事を読んで、アフリカはまだまだ可能性がある、若い人がいる、自分たちでなんとかしたいと思っている人がいる、本当のたくましさがある、そういった記事を読んで憧れていたの。

 

ただ、単純に「与える」「与えられる」の関係ではないと思っている。困っていたら助けるのは当たり前だと思うけれど、もっとアフリカの人たち自身で良くする支えを、自分ができたら良いと思ってる。その人たち自身が力をつける手助けがしたくて、大学では教育を専攻してた。

 

大学の時にケニア・タンザニアに行って幸せだった!留学も考えていたけれど、経済的にしんどかったから、卒業前に海外に行こうってなった。最初は友達とアメリカに行く予定だったけど、私はアフリカに行きたかった。ただ、卒業間近で良いのが見つからなかった。そんな時、知人の兄がタンザニアにいて、訪問するつもりであることを聞いて、一緒に連れて行ってもらった。

 

自分たちでプランを考えて行った。半分くらいの期間停電で、断水もあったし、スラム街も行った。牛を飼いならしながら、携帯持って、ご飯食べている。これがアフリカだ!と感動した。絶対また戻ってこよう!と思った。

 

協力隊に応募する前は何をしていた?(仕事はやめた?)

大阪府で働いていた。教育行政をしたかったけど、国際課のパスポートセンターだった。外務省の仕事を受託して、市につなぐ仕事とか。広報でHPをいじったり、マニュアルをつくったりもしていたなー。

 

トランペットの練習をして、中高生に教えたりもしていた。子供の時に所属していたところで、後輩に教えていた。

 

生活班はどんなグループ&委員会はどうでした?

家族みたいな感じ、安心する。飲んでなくても談話室、トイレで歌って踊る班。みんなバランスがよくて、お互いを考えられていて、居心地が良い。みんなで浴衣着てお祭りに行ったし、花火もした。

 

言語はどんな感じ?

実は、大学の時に、ここで学んでいるスワヒリ語を、アフリカが好きだったから第二言語として学んでいた。先生も協力隊のOBだった。

 

だけど、ここに来てやっぱなんだかんだ難しい。文章をつくるのはできるけど、ぱっと話すことがまだ苦手。先生は女性のタンザニア人。訓練所ができた時からいて、20年以上いるみたい。日本語もペラペラの良い先生。

 

現地での要請内容は?あと、現地でどんなことをしたい?

県庁の地域開発課に配属予定。住民グループの地域活性化として、収入向上とかに取り組む予定。

 

ずっと教育行政をしたかった。でも大学で勉強すると、教育の何が正しいのかや、やりがいがわからなくなった。でも、教育を受けて、世界が広がって、親の世代の状況から抜けられる、教育の力はなんだかんだすごいと思う。どういった教育がいいか、現地の人と一緒に模索して考えたい。教育は現地の人がするべきと考えているから、先生に対して働きかけたい。

 

ただ、教育に絞らず、半年ほどはフィールド調査をしたい。現地密着で色々見つけたい。向こうで知り得たことを活かして、取り組みを何か残したい

 

あとザンジバル島には行きたい!海がきれいで結婚式もそこでしたいくらい!

 

帰国後はどうするつもり?将来はどんなことをしたい?

国連の話を聞いたり、開発コンサルの話を聞いたりしたけど、結局フィールドにいたいのだと思っている。アフリカの会社に勤めてもいいし、それで力不足を感じたら、進学をするかもしれない。だけど、民間の会社勤めも経験したいかなとも考えたり。

 

自分はアフリカに骨をうずめることもありだと思っている。日本にいたくないって感じではないし、日本人としての協力の在り方を考えている。高校生の頃は、アフリカ人になれる!って思っていた(笑)でも、私は結局日本人だから、それを受け止め、そのような自分だからこそできることを見つけたい。もっと言えば、日本人ってことに誇りをもって、社会に還元したい。

 

「いつか~の力になる」にした理由は?

<Sさん記入>『いつか「世界中の子どもたちが夢を叶える」力になる』

 

自分が本当にしたかったことはなんだといった考えを経て書いた。同じ一人の子どもとして生まれてくるのに、経済などの環境でその子の未来が決まってしまう。自分も家庭が複雑で高校・大学で苦労した。でも今はアフリカに行ける。そういったチャンスはすごく大事で感謝している。みんながそういったチャンスを手にすることができて欲しい。子供たちのチャンスを広げたい気持ちで書いた。

 

幸せだと感じるのはどんな時?

基本的にいつも幸せ(笑)でもやっぱりケニア・タンザニアに行った時がとても幸せだった。風をあびるだけで幸せだった。停電も楽しかったし、スワヒリ語に飛び交っている世界に飛び込んだ感覚に興奮した。

 

影響を受けた「人物」「本」「映画」があれば教えてください

大学の時に、アフリカ研究サークルにいた人からは刺激を受けた。先輩も後輩も顧問も、みんなアフリカが好きな人だった。求めていた人に会えた。

 

これからの意気込みをお願いします!

とにかくアフリカを知り尽くしたい!自分の目で見て、肌で感じたことを次の行動に繋げていきたい!

 

<インタビューを終えて>

期待していた感じの内容を話してくれました!話を聞きながら、アフリカへの思いがひしひしと伝わり、これからが楽しみで仕方ない様子でした。Sさんありがとうございました!

 

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