派遣前訓練61,62日目 訓練生インタビュー「マラウイ」

派遣前訓練

61,62日目のざっくりとした流れ

 

61日目

東京へお出かけ

 

62日目

<午前>

語学

<午後>

語学

予防接種

 

4班・マラウイ派遣予定・青少年活動・Oさん

今回インタビューをお願いしたのは、自分の派遣予定先であるマラウイメンバー!訓練所内では国別のリーダーをしてくれている方です。前から良い意味で変わっているなと感じており、インタビューをきっかけに色々聞くことができました。以下インタビュー内容です。

 

協力隊に応募したきっかけは?

「応募」となると、協力隊に受かるってことを証明したかったからです。

 

高校生の時、担任から協力隊に向いていると言われました。その時にJICAという組織を調べると、不祥事に関する記事ばかり出てきました。協力隊に関しても、海外で遊んでいるといった記事ばかりで、そんな組織行きたくないと思っていました。

 

そして去年頃、知り合いで協力隊をとても褒める、試験をパスした人はみんな優秀と言っている人がいました。ただ、自分は協力隊に合格するのは難しくないと考えており、証明するために、一番高い倍率に受かってみようと考えました。

 

正直言うと、受かるだけで良かった。なので、受かれば辞退も考えていました。応募のきっかけは今述べた感じです。ただ、面接の時にブラジル留学経験があり、ブラジルの希望を告げると、日系ではもったいないと言われ、アフリカを勧められました。

 

そして、要請内容として、「表現芸術活動」という、自分の好きな分野に携われそうで、面白そうなマラウイに行きたいと伝えました。

 

学生時代はどんな人(専攻、海外経験、国際協力への関心)

『耳をすまして聞いてごらん―ブラジル、貧民街(ファベーラ)でシュタイナーの教育学を学んだ日々(小貫大輔)』という本を高校生の時に読み、シュタイナー教育に興味を持ち始めました。

 

ただ、大学では遊んでいました(笑)ワールドカップやオリンピックが、高校卒業時に決まり「ブラジルきそうだ!」と考え、かつブラジル人のノリが好きで、ブラジル留学したりはしましたけれど。

 

国際協力に関しては、「国際交流」のレベルでは関心があったかもしれません。

 

協力隊に応募する前は何をしていた?(仕事はやめた?)

塾講師です。大学2回生で、小学生英語コースをつくってもらい、アルバイトなのに教室長をさせてもらったりしていました。責任を持たせてくれ、そのまま正社員になりました。主に英語を教え、内容に表現芸術的な要素を盛り込んでいました。

 

一つの例として、文字や単語をただ暗記するのではなく、絵で連想するような教育方法です。(※簡単な例だと、「川」という漢字を、川の絵と重ねて学ぶ)理性ではなく、感性に対して訴えかける教育方法です。協同学習も取り入れていました。生徒同士で考え、学びあう方法。これは学力も伸びるし、対人能力などへの向上が期待されます。

 

ただ、仕事はやめて訓練に参加しています。現職参加を勧めてくれましたが、帰ってきた時に、価値観が変わっているかもしれない。帰ってきた時、復帰してすぐやめますは嫌なので、それなら一旦退職して、もしまた復帰したいなら戻ってきてと言ってくれています。

 

マラウイメンバーはどうですか?

2次試験の合格通知後、すぐにLINEのグループができて、珍しいと思います。なんかチャラいというか、ノリ・勢いがいい。すぐに行動に移る印象が強いメンバーです。

 

言語はどんな感じ?

英語です。最近はクラスで英語の動画をつくったりしています。ホームクラスもテクニカルクラスの先生も、どちらもJICAの語学講師です。20年以上ここで経験されており、英語力だけでなく、それを通じて思考力や判断力を試すテストがあり面白いです。ただ、経験がありすぎて、融通がききにくいと感じることもあります(笑)

 

現地での要請内容は?あと、現地でどんなことをしたい?

教師研修センターで、音楽・裁縫・図工・体育などが統合された、「Expressive Arts」に関する内容を教師に教える予定です。ただ、巡回しながら一緒に教室に入り、ワークショップの企画や運営もする予定です。

 

また、現地のガールスカウトに合流したいです。ポルトガル語圏であるモザンビークにも行きたいです。

 

帰国後はどうするつもり?将来はどんなことをしたい?

わかりません。「世界を放浪する」「コスタリカの国連の大学」「イギリスでマスター取得」などは考えていますが、価値観も変わるだろうし、わからないです。

 

教育にはずっと関わりたいです。シュタイナー教育に関しての研究をすすめたいです。将来的に、教育関連のスーパーバイザーになりたいとも考えており、発言力のためにも、ドクターは取りたいです。

 

教育を変えたい気持ちがあります。今の教育は子どものためではなく、政治・営利のためになっていると思います。特に日本はおかしいです。子どもたちが自分で決め、自分で努力するようになって欲しいです。例えば、批判ができず、いいなりになっている気がします。

 

「いつか~の力になる」にした理由は?

<Oさん記入>『いつか「教育を芸術的・協同的に変える」力になる』

 

大学生の時からずっと、芸術的・協同的に自由への教育を目指していました。愛・感動(I can do)といった文字遊びなんかも好きです。「変える力になる」は難しいかもしれないけれど、きっかけになりたいです。

 

幸せだと感じるのはどんな時?

いつも幸せです(笑)結局は心のもちようであって、不満を言おうと思えば挙げられる。けど、同じ状況でも考え方次第で幸せに感じられると思います。生きることを楽しんでいます。訓練前に、仕事や掃除をしていて楽しそうと生徒によく言われました。無意識に楽しめているのは強みだと思います。

 

影響を受けた「人物」「本」「映画」があれば教えてください

シュタイナー。100年前から、現代に繋がる問題を取り扱っており、影響受けています。

 

これからの意気込みをお願いします!

教育を芸術的・協同的に!

 

<インタビューを終えて>

2次試験の合格発表から1週間もしないうちに、協力隊メンバーの情報共有の場からoさんから連絡がり、気づけばLINEのグループができていました。訓練所に入っても、マラウイメンバーですぐに同じポロシャツをつくることを率先してくれ、いつも助けられています。

 

インタビュー全然関係なくなっていますが、講座委員で実施し、好評だったとの噂の「ボランティア・スピリット」のグループ構成や、ハイタッチなどの積極的な交流もOさんの意見のおかげでした。今後も色々教えてもらおうと思っています。インタビューありがとうございました!そしてマラウイでもよろしく!

 

インタビュー一覧

訓練一覧

コメント