派遣前訓練59,60日目 訓練生インタビュー「8班」

派遣前訓練

59,60日目のざっくりとした流れ

 

59日目

<午前>

語学

<午後>

語学

講座テスト

 

60日目

休日

 

8班・東ティモール派遣予定・手工芸・Hさん

今回インタビューをお願いしたのは8班!今回の方も、今まで全く話したことがなかったんですが、「いつか~の力になる」で面白いことを書いている、かつ訓練所がある福島が大好きであるということを聞いており、今回インタビューをお願いしました。以下インタビュー内容です。

 

協力隊に応募したきっかけは?

もともとは国際協力を全然考えていませんでした。ただ、東日本大震災の時、福島県内の市役所に勤めていたのですが、国内外から様々な支援を頂きました。ベネズエラからは缶詰がたくさん届きました。繋がっていると感じました。

 

少しそれますが、実家が竹問屋を営んでおり、祖父が80歳を過ぎて働いている姿に魅力を感じ、竹細工を始めました。

 

震災時の話などを、協力隊OBの上司としていると、協力隊を勧めてくれました。それから行きたいと思い、かつ竹細工を活かせる手工芸という職種で応募しました。

 

学生時代はどんな人(専攻、海外経験、国際協力への関心)

福島県会津若松市出身で、実家は竹の問屋です。大学では工学部経営工学を専攻していました。周りはSEを目指す人が多かったのですが、SEになるイメージができなかったですし、やりたいことも決まっていませんでした。ただ、スペシャリストではなく、ゼネラリストとして色々経験したいと考え、就職浪人して行政を選択しました。

 

海外経験は旅行レベルで行ったことがあるくらいですし、国際協力への関心は、震災までほとんどありませんでした。

 

協力隊に応募する前は何をしていた?(仕事はやめた?)

福島県内の市役所に勤めています。直近ではICT関連として、マイナンバー制度や、市の施設におけるWi-Fi設置などに取り組んでいました。自分の勤め先では、現制度における現職参加の前例がなかったようですが、協力隊OBの上司が市長まで説明してくれ、現職参加で今に至ります。

 

また、空いた時間を見つけて、福島県外で竹細工を習っていました。

 

生活班はどんなグループ&委員会はどうでした?

8班はやさしく真面目な雰囲気です。班長は元学校の先生で、説明や時間配分が上手だし、みんなの意見をしっかりまとめてくれます。コミュニティ開発のT君も、意見をどんどん言うし、表現がうまいなと感じます。注意の仕方も相手の気分が悪くならないように、本当に相手のことを思って言っている気がします。

 

以前、訓練所内で問題があった時、正直私は個々の問題だと思いました。ただ、T君は集団で今後そういった問題が起きないためにも、雰囲気作りが必要だ。朝の集合時間を8班が早く集まるなど、みんなをリードしていこうといった意見がありました。自分ではそういった考えがなく、とても勉強になりました。

 

言語はどんな感じ?

インドネシア語です。英語に似ていますが、苦手なのでついていくのが大変です。先生はインドネシア人で優しいです。大丈夫だよ、大丈夫だよ(笑)と良く言ってくれます。

 

現地での要請内容は?あと、現地でどんなことをしたい?

向こうの伝統工芸品が観光産業の一つになるようにするために、日本人としての客観的な視点でサポートしていく予定です。

 

伝統工芸品に関しては、日本においても今が転換期だと感じています。手づくり品の見直しが進み、高いものが売れるようになってきています。例えば、会津の三島町で山ぶどうのつるでつくったバッグが5万円ほどでで売られたりもしています。ただ、後継者不足の問題や、1-2日かけてつくったものが、高くても5000円あたりで売るしかないといった問題が依然としてあります。

 

現地での活動を通じて、こういった日本での課題に対する解決のヒントも得たいと考えていますし、繋げることができると思います。

 

あと、東ティモールではサッカーが人気です。社会人までずっとサッカーをしてきたので楽しみたいです。また、海がきれいであることも、楽しみの一つです。

 

帰国後はどうするつもり?将来はどんなことをしたい?

現職参加なので市役所に戻りたいと考えています。2020年の東京オリンピックでは様々な事が変わるタイミングだと思っています。野球とソフトボールの初戦は福島で行われることが決定し、オランダは合宿所として福島を利用するか前向きに検討しています。国際協力という面から協力隊の経験をその時に活かしたい、そういった仕事にまた市役所で携わりたいと考えています。

 

長期的には、訓練所に今いる段階から、協力隊に魅力を感じているので、福島の人に知ってもらうことにも注力したいです。訓練所が福島にあるのに、協力隊のことや、訓練所のことを知らない人が多い印象があります。中高生などにも将来の選択肢として知って欲しいです。

 

「いつか~の力になる」にした理由は?

<Hさん記入>『いつか「竹で世界をつなぐ」力になる』

 

竹って1日で1m以上伸びるとも言われている成長の早い植物です。そして、根も強く、繁殖もしやすいです。この竹を協力隊員になぞらえ、まっすぐにどんどん成長して、根はどんどん広がって、そこから世界の人をつながる。協力隊員を竹に重ねて書きました。

 

ちなみに昔、竹は生活の必需品で身近なものではザルやカゴとして使われていました。竹は、まっすぐ伸び、柔軟性と硬さがある。水もはじきますが、水にしっかりつけると曲がりやすく、加工しやすいのが特徴の植物です。

 

伝統工芸の復活、地域活性化も関心があります。地方の特徴である人間関係を密にして、地域活性化にも取り組みたいです。都会より、地方の方が自分にもあっていると感じています。

 

幸せだと感じるのはどんな時?

お風呂につかっている時とかですかね。訓練所の大きいお風呂も「気持ちいいなー。」と感じています。岳温泉の上にあるので、温泉がでれば、なお最高ですね。

 

影響を受けた「人物」「本」「映画」があれば教えてください       

最初に述べた、相談にのってくれた協力隊OBの上司の影響は大きいです。約30年前に協力隊としてスリランカに行っています。当時、一緒に活動した任地の方が、スリランカバレー界の幹部として活躍しているなど、熱く語ってくれます。協力隊メンバーもそうですが、熱く語れる人に魅力を感じますし、刺激を受けていいなって思います。

 

これからの意気込みをお願いします!

任国の方と同じ視点で、距離を縮めて、伝統工芸品の作成など、一緒になって取り組んでいきたいです。

 

 

<インタビューを終えて>

協力隊に応募している人は「将来的に国際協力に携わりたい人」「途上国での経験を経て、日本で地域活性などの課題に取り組みたい人」「なんとなく海外に行きたい人」に大きく分かれるのかなと思います。思っていた以上に、帰ってきてからその経験を日本で活かしたいという人が多い印象。今回のHさんもそのような感じです。

 

ちなみに、今回のインタビューを通じて、Hさんともう一名が、自身のHP変更やブログ開始をされるきっかけになったようで、嬉しい限りです。16名のインタビュー自体は終わったので、更に誰かにお願いするか考え中。

 

インタビュー一覧

 

講座テスト

土曜日には「講座テスト」が実施されました。文字通り、今までの講座内容に関してのテストです。合格点に達しないと追試となり、さらにそれも合格できないと・・わかりませんが、そこまで難しくはないです。

 

今書いているのは月曜日の夜、明日から修了まで残り9日、10日をついに切りました!

 

訓練一覧

 

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