青年海外協力隊インタビュー! マラウイ隊員#2

派遣中

世界各国に散らばる青年海外協力隊へのインタビュー企画。今回はマラウイにおいて、地域のお土産屋さんを立ち上げられた、Tさんに色々お聞きしました!

2016-3次隊・マラウイ・コミュニティ開発・Tさん

※任期を満了し帰国済み。

まず初めに、協力隊に参加したきっかけを教えて下さい。

小学校からの夢だったんです。教科書か何かで協力隊のお話が載っていて、それからずっと行きたいと思っていました。

チャイルドスポンサーとしての、マラウイでの出来事を教えて下さい。

協力隊前から、プランインターナショナルを通じて、ジンバブエの子供に対して寄付を行っていました。ただ、私がマラウイに来てから、その子が結婚をしたことで支援対象から外れ、対象を変える必要がありました。

変更に関しては、せっかくマラウイにいるのだから、マラウイにおける子供を支援することにしました。寄付金はその子が住む地区の学校や病院建設にあてられており、その地区に訪問し、実際にその子に会うことも出来ました。

活動はどのようなことをされていたのですか?

要請内容としては、コミュニティ開発隊員によくある、農家の収入や生活レベルの向上です。私の場合、農家を直接支援する役所が複数あり、それらをまとめる役所に配属されていました。最初はその繋がりを強化することや、ネリカ米の試験導入などに取り組んでいました。

お土産屋さんの経緯について教えて下さい。

農家の収入向上と、マラウイ第三の都市であるにも関わらず、これといったお土産屋さんがない点、両方にアプローチできる方法として考えたのが始まりです。地元のマラウイ人と協力して動き出し、法人としての登記もして、現在も活動中です。

商品はどのように作られているのですか?

隊員からの需要などをもとにゼロから作る場合と、農作物含む、農家さんが作った商品を置いている場合があります。

商品を置いてもらう場合は持参をお願いしています。最初はお客さんが購入された分だけ、お金を農家さんに還元する方式でしたが、現在はこちらが農家さんからすべて購入する形式に変えています。

隊員にも良く買ってもらっているTシャツに関しては、別の都市から無地のTシャツを仕入れ、プリントはお店がある町でしています。

運営する中で大変だったことはなんですか?

実は最近なんですけど、協力してくれていたマラウイ人が音信不通になったんです。その人にお店のお金を任せていたこともあり、かなりあせりました。所在がわかり、丁度経緯を確認しているところですが、今後どうしようか迷っています。

また、店番中にお酒を飲んでいるといったこともあり、誰に何を任せるかよく悩んでいます。

お店自体は今後どうする予定ですか?

今のところ継続するつもりです。今後は地元の農産物をより取り扱えるように、農家との連携を模索中です。

私自身は別の職を本業に、日本で働いています。ただ、アプリを通じて売り上げなどの連絡は協力隊が終わった後もずっとしていて、今後もリモートで関り続ける予定です。

協力隊参加前と今で変わった価値観などありますか?

日本でよく良しとされる価値観を鵜呑みにしなくなったと思います。以前は出世欲も漠然とあったのですが、それは誰かに与えられたゴールであり、自分が人として目指すゴールは違うかもしれないと思うようになりました。

最近では、組織に属することが常に正しいわけではないと考えるようになると同時に、会社としては取り組みにくい隙間産業を狙った何かをしたいと考え、ニーズなどを調べている最中です。

今はどうされているのですか?また、今後はどうするつもりですか?

退職してきた前職にて、アルバイトとして働いています。正社員としてこちらで働く選択肢もあるのですが、先ほど述べた新しいことに取り組みたい面もあり、あえてこの状況を今は選んでいます。

他社が海外進出する時、主に人事面でのサポートをしている会社で、間接的ではあるけれど、これも一つの国際協力であると感じています。かつ、組織内で新しいこともできそうな状況で楽しみにしています。また、この仕事を続けながら、東京オリンピックのボランティアもする予定があったり、今回のマラウイのお店のサポートも続けていけたらと思います。

ありがとうございました!

比較的自由度の高いコミュニティ開発のなかでも、ユニークで素敵な取り組みだなと思いながら、活動されるのを見てきました。また、日本で働きながら、リモートでこちらにも関わり続けるといったことも、多様な生き方として色んな人の参考になるのではと思い、今回お声がけさせてもらいました。今回あげたお店はこちらのInstagramからもご確認できます!

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