任国外旅行を経て

派遣中

青年海外協力隊として2年間マラウイに派遣される中、20日/1年はJICA指定の国なら訪問することができ、マラウイの場合、隣国のタンザニア・ザンビア・モザンビーク、加えて南アフリカ・ジンバブエに訪問することできます。

 

赴任して1年5カ月経ち、ザンビア・南アフリカ・タンザニアを旅行する機会を得て、感じたことつらつら書いておきます。多分もう任期中は外行かないかも。あ、トップ画像はIMFからのデータをもとにまとめた比較表です。

 

まず、最近読んだ”FACTFULNESS”にもありましたが、世界を単純に「先進国」「発展途上国」の2つだけのイメージで見ることは、誤った思考に陥るだけだなとつくづく感じました。ちなみにこの本では単純化したとしても、4段階に国の発展レベルを分けるべきとしています。

 

以下、各国(マラウイ・ザンビア・タンザニア・南アフリカ・日本)のぱっと思いつく感想・都市部の様子・地方の様子に関してまとめてみました。

 

所感

マラウイ

実はトップに載せた表において、1人当たりのGDPは世界ワースト3(190各国中)今回比較している5つの国の中、トータルも1人あたりも数値低いですが、確かにと感じざるえない状況です。正直、農村部においてはザンビアやタンザニアとあまり違いを感じませんでしたが、地方の中心部、また都市部においてははっきりと「違うな」と感じることが多かったです。

 

内陸国&目立った資源がない(ザンビアも内陸国ですが、銅がとれる鉱山などある)こと、沢山要因はあると思います。ただ、苦しい環境下にいる方々がまだまだいることは確かですが、世界ワースト3でもこんなに平和に、楽しそうに生きられる人が沢山いるのが、今の世界なんだと感じてもいるのが正直なところです。

 

ザンビア

首都ルサカから、世界遺産でもあり観光名所であるビクトリアフォールズまでの道中があまり整備されていなかったのが印象的。首都はマラウイと大きく異なると感じましたが、農村部は似た空気を感じました。

 

タンザニア

大都市であるダルエスサラーム、高層ビル多!また、マラウイ・ザンビアよりインドや中東の文化の影響を受けている雰囲気がしました。あと、ダルエスサラームとザンジバル暑い&じめじめで日本の夏みたいでした。

 

南アフリカ

ケープタウンのみなので、かなり偏った視点ですが、めちゃ都会。この町も出身の神戸も海と山に挟まれていますが、神戸にこうなってほしいなと感じる点が多かったです。

 

日本

1人あたりのGDPは~~だ、生産性がとか言われますが、なんだかんだ言っても世界でGDP 3位はすごいなと、こちらで生活始めてひしひしと感じます。停電しない、断水しない、道路がみんな舗装されている、加えて治安が良い。ただ、圧倒的に子供が少ない。マラウイ・ザンビア・タンザニアの農村部では子供だらけ。

 

1)子どもの発想という力→直観力に満ちたソリューションの設計者であり、社会の改善を願うモラリスト

2)子どもの存在、それ自体がもつ力→みんなを明るく笑顔にし、社会を元気にする力

※子どもの創造力スイッチ! /石戸奈々子より

 

とありますが、子供がいるだけでなんか漠然と明るい雰囲気になるとめちゃ痛感し、日本の漠然とした閉塞感もやっぱりここが大きいのかなと感じます。

 

都市

マラウイ

「ショッピングモールがどれだけあるか?」がぱっと国の発展度合を考えるうえで目安にしていますが、マラウイありません。首都においても街灯は少なく、暗い道が多いです。個人的にめちゃくちゃ重要ですが、日本食レストランありません。世界的なファーストフードはケンタッキーくらいです。ただ、Warm Heart of Africaと言われてもいますが、確かに今回のアフリカ4カ国の中、一番温和な雰囲気な気がします。

 

ザンビア

ショッピングモールあります、しかも複数。去年の9月に訪問してテンション上がりました。マラウイよりも街灯・高層ビルの多い等、違いを感じました。

 

タンザニア

高層ビル多!ショッピングモール当然のようにあります。最近ではVRも体験できるとか、驚愕。

ただ、ダルエスサラームに関しては、先入観もあってかどこか殺伐とした、マラウイ・ザンビアより危ないんじゃないか的な空気が漂っていました。

 

南アフリカ

ケープタウン、神戸2.0って感じです。ビーチめちゃ綺麗、テーブルマウンテンめちゃ良い。街は多様性に満ち溢れている感じ、多分。Uberに関して言えば、マラウイ→「普及していない」、ザンビア→「普及していない(多分)」、タンザニア→「都市(ダルエスサラーム)は利用可、キャッシュが基本。地方は普及していない。」、南アフリカ→「ケープタウン利用可&クレジットカードok、地方不明」って感じです。

 

日本

不夜城、電光掲示板とかでめちゃくちゃチカチカしてる。夜歩いていても基本大丈夫。なんて国だ。

 

地方

マラウイ

夜は真っ暗、農村部では水道・電気が通っていないところが多い。道端に商品を置いている形式のマーケットが基本。至る所に子供、めちゃかわいい。

 

ザンビア

(ザンビア南部に位置するカズングラの経験ベース)マラウイと似た感じ。ただ、電気が比較的安定しているためか、揚げたものをファミチキみたいな感じであっためて保存する機器は、マラウイでは全然なく、こちらでは普及していて驚きでした。また、第五の都市ぐらいといわれる、チパタが正直マラウイの首都と似た感じ、これにも驚き。

 

タンザニア

(タンザニア中心に位置するイリンガの経験ベース)農村部はマラウイ・ザンビアと似た感じ。メイズ畑もたくさん。こちらも第五の都市ぐらいなようですが、電気がついた夜景が見られ驚きでした。また、ザンジバルの移動手段であるミニバスが、マラウイでよく利用するものより一回り大きいこと&止まるところが決まっている(マラウイは道中自己申告)といった違いもありました。

 

南アフリカ

訪問しておらず不明。

 

日本

水も電気もネットも基本安定、なんて国だ。ただ、マラウイ・ザンビア・タンザニアでの、見知らぬ人同士でも気軽にあいさつしたり、「少しの間赤ちゃん持っててくれる」的なやりとりが今の日本の地方ではない気がしており、こういった些細なコミュニケーションや他社への信頼があるだけで、日常が明るくなるなとマラウイ滞在や旅行を通して感じています。

 

 

前にも書きましたが、青年海外協力隊として、世界中に仲間が滞在し、情報の乏しい地方でも、その方々のおかげで訪れることができ、とても恵まれているなと旅行中ずっと感じていました。国といった単位で考えることすらもうナンセンスなんて空気もある世の中ですが、それぞれの文化は感じ続けることのできる世の中であってほしいなと思ったり。まだまだ色んな国を訪れてみたいです!

 

マラウイ生活一覧

 

ザンビア記事 ザンビア旅行1 ザンビア旅行2

南アフリカ記事 南アフリカその1 南アフリカその2

タンザニア記事 タンザニア・ザンジバル タンザニア・ダルエスサラーム タンザニア・イリンガ1 タンザニア・イリンガ2

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