幼年期の終わり?

派遣中

昔と今

最近出た国境なき医師団・白川優子さんの「紛争地の看護師」読んで、まだまだ世界は未成熟だと知らされたりの日々ですが、こんな現実も↓


1)1900年代初頭に比べ、自然災害による1年あたりの死者数はどれくらい変化したか?


「約2倍」「ほとんど変わらず」「約半減」


2)今30歳の世界中の女性が、学校に通った平均年数は?(男性は約8年)


「約7年」「約5年」「約3年」


3)この20年で、その日の食事にも事欠く生活を送っている人の変化は?


「約2倍」「ほとんど変わらず」「約半減」


これは、Hans and Ola Rosling: How not to be ignorant about the worldというTEDにおける問題です。ちなみに答えは、最も好ましい選択肢ばかり。※1)→「約半減」2)→「約7年」3)→「約半減」


ニュース等では悲惨な状況を強調しがちですが、世界は確実に良くなっていること、偏った考え方・知識を避ける術がこの動画では紹介されています。

未来

今年に入ったあたりから、未来に対する期待が一気に膨らんでいます。色んな問題はまだまだある、けれども確実に今までのどんな時代よりも恵まれた時代。そして、色んなレベルでこれまでの常識が覆るような変化が、生きている間に生じそうでワクワクしています。何より自分もその流れに加わりたい。


週7の労働から週休2日になったり、鎖国の終了・明治維新など、社会の大きなレベルでの変化はある程度繰り返されてきました。ただ、今後はそれだけでなく、個体としての変化など、今までとは違うレベルにおいても大きな変化が生じそうな予感。ホントに「幼年期の終わり」感がしなくもないこの頃です。


ここでは大きな変化が生じそうな、注目している概念・技術に関して、頭の整理兼ねて記載します。何十年か先にこれを読み返し、どうなっているか楽しみです!


ブロックチェーン・スマートコントラクトを中心とした、自律分散社会

-貨幣・信用の在り方の変化-


合成生物学を中心とした遺伝編集技術

-個体レベルでの変化-


AI・BI・CI

-苦役としての労働からの解放、包括的な社会-


VR・AR・MR・SR

-脳が経験することは現実、無限の世界-


宇宙

-未知のフロンティア開拓-

ブロックチェーン・スマートコントラストを中心とした、自律分散社会

-信用の在り方・組織の在り方の変化-


「ローカル・直接的な個人間」→「機関が仲介」→「ロジックに基づくPeer-to-Peer」といった信用の在り方の推移。これらによってより人間による「管理」は少なくなり、より透明性の高く、煩雑さが少ない世界の予感。


問題は信頼度の高さではなく、信頼する人間の態度の変化なのかも。新しく起こっているソーシャルネットワーク的信頼システムが面白いのは一般の人たちの能動的な参加を促す可能性があるからだ。政府が言ってるから信頼していいんでしょ、責任取ってくれるんでしょ、という受け身の態度ではなく、信頼するかしないかは私に任されているんだ、っていう自立した緊張感。もし何かあったときは自分でリスクを負わなきゃ、っていう覚悟。


信頼システムは外部にある大きくて揺るがないものではなく、自分も一人の参加者である流動的なシステムなんだという認識は前向きな社会参加を促すかもしれない。ギデンズは「市民の無関心」は匿名性の高い近代信頼システムの基本的特徴だ、と言っていた。この無関心を破る鍵がここにあるのではないか(とある方のブログより


信用に関するこの言及とても好き。


個人的には、この自律分散の流れが行き着く先は、より地球全体が一つの生命体のようになる予感。だからなんだとなりますが、なぜかワクワクします。


興味ある方はこちらの記事も是非!→「経営者さえいらない会社」の足音が聞こえる〜ブロックチェーンが組織と個人にもたらす変化とは ※イーサリアム財団に勤められている日本人に関しての記事

合成生物学を中心とした遺伝編集技術

-個体レベルでの変化-


前述したように、社会システム的な変化は今まで何度もありましたが、初の「種」として根本的な大きな変化が訪れそうな予感。先端の技術で、特定の性質を組み込んだり、省いたりできる世界が近づいています。


CRISPER-CAS9を応用した遺伝子ドライブ(詳しくはこちらのTEDへ)など、他種の在り方にも大きく介入できるようになった人類。Designer Babyなど、倫理的な問題は山積みですが、この流れは不可避であると思いますし、向き合い続ける姿勢が問われている気がします。

AI・BI・CI

-苦役としての労働からの解放、包括的な社会-


たまにセットで色々書かれているAI(Artificial Intelligence)、BI(Basic Income)。更にこじつけ感ありますが、個人的にはこれにCI(Collective Impact:企業、行政、NPOなど複数の団体が協働し、社会的課題の解決へアプローチすること)も加えたい。


これらによって、単純な作業や、数字だけを扱うような仕事は機械が置き換わり、人はもっと科学・芸術・スポーツ・娯楽など、創造的なことに時間を割けるようになるのかなと思います。格差の縮小は難しいのかなと感じる一方、BIやCIによって絶対的に困っている人が少なくなる、救われる世界はより進みそうな予感。


そうなった時、「自分は何が好きなのか?」「どうありたいのか?」をちゃんとわかっていないと、なんというか非常にもったいない人生になる気がしています。


この記事すごい好きでよく読み返します→「リクルートを選んだ理由」日本から逃げ出した”社会不適合系女子”が、UCLAで確信したこと


また、ある方が生きる意味を問われ、「人間の人生に、本来的には種の存続以上の意味はないと思います。動物や草花と同じ地球上の生命体のうちの一つに過ぎないので。ただそれらと違うところは、「生きることに意味を見出したい」と考え、自分にとっての意味を定義し、信じられる点だと思います。」という言葉は最近最もしびれた言葉。


「意思」とか「欲」みたいなのを盛り込んだ定義づけが自分下手というか、ぶっちゃけこの世に意味ないよ、すべては結局趣味!みたいな考え方で止まってしまいがちの自分にとって斬新な視点でした。

VR・AR・MR・SR

-脳が経験することは現実、無限の世界-


DNAもまた、自己保存のためのプログラムにすぎない。生命とは情報の流れの中に生まれた結節点のようなものだ。種として生命は遺伝子という記憶システムを持ち、人はただ記憶によって個人たりうる。たとえ記憶が幻の同義語であったとしても人は記憶によって生きるのだ。コンピューターの普及が記憶の外部化を可能にしたとき、あなたたちはその意味をもっと真剣に考えるべきだった。※映画:GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊より

容量くうので、Kindleにマンガはクラウドに置いたままにしているのですが、攻殻機動隊だけしょっちゅう読み返すため、ダウンロードした状態。今年一番考え方に影響受けている、メタップスの佐藤航陽さんは、人類の次の移住先は「仮想空間」とのこと(詳しくはこちら→あたらしい経済


前述のAIなどによって、自分の好きな仮想空間に半一生過ごすような未来も迫りつつあるのかなと思います。ただ、個人的にはとても興味がある、脳がネットに繋がるような、攻殻機動隊の世界にはまだまだ遠いようだとも感じたり。


とりあえず日本に帰ったら色んな世界をVR等通して体感したいです。

宇宙

-未知のフロンティア開拓-


仮想空間もおおいにアリですが、やっぱり物理的にまだ未開拓のところを知りたい気持ちも大きいです。どんどん民間への委託が増えている宇宙事業。市場原理で一気に加速しそうでワクワクしています。


先日は気球を用いた、googleによるネット環境の整備がニュースになりましたが(ケニアで気球によるネット接続、Alphabet傘下のLoonが提供へ)、衛星を使った同様の試みも期待大。ホントに地球上の人類すべて、もしかしたら人類以外の色んなものがネットに繋がる世界が近づいている気がします。


集合知というか、あくまで個体個体はノードでしかないといった考え方が好き。脳がネットに繋がることはまだ遠くても、ネットの恩恵を文字通り世界中が受ける世界はもうすぐな感じで楽しみです。


そして、火星やさらにその先を目指す試みも楽しみ。個人的にはとりあえず死ぬまでに宇宙に行きたいなと思っています。


こういった様々なえげつない変化が、近々具体的なレベルでたくさん生じそうな予感がしています。個人的には、「遺伝編集!」みたいな感じで一つのことに絞るより、そういった新しいことが生じるエコシステムの醸成に携わりたいなと考えています。大学院もそういったことを学べるコースを選んで、準備に勤しむこの頃です。


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