赴任してからの読書感想文:6月~7月

派遣中

マラウイ生活開始した、2017年10月~2018年一杯で150冊の読書を掲げ、7月も終わりに近づき現状119冊読了。大学院の準備でペース落ちる懸念一転、準備への逃避のため6月からですでに28冊・・。今もこうして大学院準備から逃れるために記載中。とりあえず印象的だった10冊を備忘録兼ねてご紹介します。

 

<紹介する本>

深夜特急/沢木耕太郎/新潮文庫

合成生物学の衝撃/須田桃子/文春e-book

宇宙ビジネスの衝撃/大貫美鈴 /ダイヤモンド社

これからを稼ごう/堀江貴文/徳間書店

いちばんやさしいブロックチェーンの教本/杉井靖典 /インプレス

貧乏人の経済学/アビジット・V・バナジー/みすず書房

人生の短さについて/セネカ/光文社古典新訳文庫

暗闇でも走る/安田祐輔/講談社

大丈夫、働けます/成澤俊輔/ポプラ社

Forbs 2018年08月号/atomixmedia Forbes JAPAN編集部/アトミックスメディア

 

深夜特急/沢木耕太郎/新潮文庫

バックパッカーのバイブルと言われる、アジアからロンドンまで、様々な国を訪れる紀行記。青年海外協力隊のなかでも、読んでいる方が多い印象。遅ればせながら初めて読了。

 

最高でした!もっと色んな国に行きたい、話を聞きたいと感じました。中学や高校の時にこの本を読んでいたらもっと大学時代に色々巡っていただろうなーと感じる本。

 

人間のあったかい面や、薄汚い面。綺麗な街並みから、独特な雰囲気たっぷりの町などの様々な描写。臨場感がものすごく、かつ文体は読みやすい。6冊セットの本ですが、一気に読み終わりました。

 

以前も別の投稿で書きましたが、極端な行動をとることで、自分の根っこがどこか明確になる気がします。異国の文化を味わうこと自体も楽しいですが、自分を知るためにも、いくつになっても定期的に色んな国に行きたいなと思いました。

 

合成生物学の衝撃/須田桃子/文春e-book

学部卒ですが、大学では生物を専攻しており、最近様々なテクノロジーへの好奇心が増す日々。生物学でホットな話題がよくまとまっていると思います。

 

CRISPR/Cas9という、PCでの作文のように遺伝子を切って、差し込んでといった編集ができる技術のあるご時世。特に、このメカニズム自体をゲノムに組み込み、種の在り方を根本的に変える可能性がある「遺伝子ドライブ」。この技術の活用も近いのかなと、鳥肌ものの内容に溢れていました!

 

人類はどこからどこまでが人類なのか、他種に働きかける行動をどこまで認めるべきか。簡単な道のりではないと思います。ただ、そういったことを考えることができる、実装されるかもしれない世界に生まれたことにまず感謝!

 

宇宙ビジネスの衝撃/大貫美鈴 /ダイヤモンド社

GAFA(Google, Amazon, Facebook, Apple)といった大企業が、こぞって力を入れている宇宙産業。様々な宇宙に関わるビジネスや、それによる恩恵などが網羅的にまとめられており、より一層宇宙への憧れが増しました。

 

利益になる、地球滅亡時のセーフティネットなど色々ありますが、人類の好奇心・探求心って最高!と感じる日々。死ぬまでに宇宙に行きたいです。

 

これからを稼ごう/堀江貴文/徳間書店

「お金2.0」と並び、今年読んだ中で「お金・価値・信用」の在り方を考える上で非常に学ぶことが多い本でした。

 

法定通貨以外に、信用を数値化して、流通させることができる世の中になりつつある。既存のお金のために働くといった仕事はどんどん価値が低下していくのだろうとひしひしと感じます。

 

これからのご時世、自分は何が好きなのか、何に熱中するのかを把握する必要があり、それに打ち込める人が今後価値を高め、信用を得ていくのだろうと感じました。

 

いちばんやさしいブロックチェーンの教本/杉井靖典 /インプレス

絶賛勉強中のブロックチェーン、ちょっとだけかじった人が、次の段階に進む上で非常に適した本だと思います。この本にも書いていましたが、基礎中の基礎を扱う本or技術者向けの本の二分にされがちですが、丁度その間を補ってくれる感じです。

 

余談ですが、twitterを通じて「国際協力×ブロックチェーン」を、日本にいないけど勉強したいって人同士が集まるグループを立ち上げてくれた方がいて、参加させて頂くことに。

 

高校受験・大学受験と、一緒に勉強する人の存在がとても大きかったなと、一人任地で悩む大学院準備の日々。切磋琢磨って大事!そしてSNSって素晴らしい!

 

貧乏人の経済学/アビジット・V・バナジー/みすず書房

マイクロファイナンスへの一定の評価と、スケールアップの難しさ。政府の機能の重要性など、マラウイで悶々と活動する日々、腑に落ちる言葉がたくさんありました。

 

この2年で大きな変革を果たせるなどとは思っていませんが、ホントに何か変えたいのなら、気持ちだけでなく、知識を得て、多くの人を巻き込み、トライ&エラーを繰り替えす必要が、開発に限らず大切だと感じます。

 

正直、国際協力の現場は、草の根になるほど、気持ちが先走っていて、市場原理や現状の背景に目が向いていない人が多い印象。よくも悪くも純粋すぎる人が多い気がします。行動一択でなく、インプットへ時間を割くことも大切だと思いました。

 

人生の短さについて/セネカ/光文社古典新訳文庫

古典もっと読もう!と思いつつ、kindleには入っているものの、なかなか手を付けられずの本がたくさん。これに関しては数回目ですが、古典の中ではさくっと読めるほうだと思います。

 

個人的な解釈として、「英知」こそが恒久的に存在できるもの。人間は物理的なDNA以外に、思想や芸術といったかたちで「自分」を残せます。「英知」もこの考えに通じるのかなと。

 

ぶっちゃけ、自分がブログをしているのは、頭の整理兼ねている面はありますが、「自分」を残している感覚がないわけではない。(英知には程遠いですが)きっと本を書いている人もこういった感覚だろうし、SNSもそこに通じるものがあるのかなと思います。

 

暗闇でも走る/安田祐輔/講談社

大丈夫、働けます/成澤俊輔/ポプラ社

 

キズキ共育塾という、不登校や中退といった、通常とは少し異なる過程を経ている人のための塾。そして、Future Dream Achievementという、就労困難者支援に取り組む団体に関しての本です。

 

国際協力興味あります!っていう人は、国内のソーシャルセクターの動きには明るくない人が多いイメージ。根底には通じるものがあると思っており、どちらにも魅力を感じている自分としてはもどかしさを感じることがよくあります。是非!

 

Forbs 2018年08月号/atomixmedia Forbes JAPAN編集部/アトミックスメディア

Kindleだと、正直雑誌は読みづらいのであまり読みません。が、今回のForbs最高でした!国内のイノベーティブな企業満載です。テクノロジーとソーシャルな動きが加速し、独立せずに重なる部分が多いなと感じる日々。この雑誌を読んでもひしひしと感じました。

 

ワクワクするような企業に溢れていいます。未来にワクワクしたい、面白い企業で働きたい、社会を変える取り組みを知りたいって人には超おススメです!

 

 

・・英語の勉強、大学院準備と向き合います!

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