妄想

留学生活

シン・ニホン


読みました!「イシューからはじめよ」や日々のツイートなどから、いつも勝手に勉強させてもらっている安宅さんの本ということで楽しみにしていました。


内容は日本のリアルな状況、「生産性の低さ」「科学技術への投資の少なさ」などの状況が数字・グラフでたくさん示されています。加えて、日本はどうすべきか論もあって、科学技術の盛り上げに興味ある身としてとても勉強になりました。


この国は妄想では負けない


幼いころからSFチックなアニメに囲まれ育った日本の特徴を述べた部分。確かに!と感じる一方、2次元的な妄想に走る人は一定数いても、大抵の人は中学入ったぐらいから、世の中に対するワクワク的な妄想はなくなる気がしています。


なんでや!に対する、個人的に考えるいくつかの可能性↓

教育システム

日本の画一的な授業内容・スタイル、異端を悪とみなしがちな空気がぶっ飛んだ妄想を制限しているのかなと。

低欲望社会

大前さんの著書ですが、最近ひしひしと感じます。少子化&高齢化などなどで日本の将来に大きな希望を抱けない中、健康寿命だけは無情にも延び続け、太く短くではなく細く長くの人生を覚悟し、大きな欲を抱けないでいる状況。

課題解決先進国

課題先進国ではなく、課題解決先進国を目指そう!的なフレーズはソーシャルセクターで良く聞き、個人的にも好きです。ただ、あくまでマイナス(課題)をゼロ(解決)にする感じ、Should感が大きい。


普通に考えて、できたらすごいことだけど、個人的にはさらにその先の、ゼロから無限大へのぶっ飛んだ世界観がもっと欲しい。

なんか日本って、世間の目を気にして「こういったことをすべき」で考える傾向が強い気がします。スペースX(やテスラ)のイーロン・マスクの宇宙事業、建前は色々言っているけど、ただ単に自分が生きている間に火星に住めたりしたらおもろいやん!って感じが良い。


夢を描きカタチにする:どのような世界、どのようなもの、どのような未来がほしいと思い、それを描き、カタチにするのか。これは人間にとってもっとも尊い知性の表れ、そして素晴らしい力の1つであることは間違いない。(冒頭のシン・ニホンより)


理想を語れよヒューズ。士官学校のあの頃のように。理想を語れなくなったら人間の進化は止まるぞ。(鋼の錬金術師)


個人的には、 明治維新とかの社会レベルの変化もそうですが、 振り返ると人間でなくなっているようなことが、生きている間にも起こるんじゃないかと未来にワクワクできています。大学院が終わればその妄想を実現させる流れに少しでも携われたらなと改めて感じました。


イギリス大学院生活一覧

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