ブリケット

派遣中

ブリケットづくりという記事を挙げたのが4月下旬、手製の脱穀機の普及のために←にあまり注力できていませんでした。が、脱穀シーズンも終わり、改めてブリケットの普及をしています。

 

※ブリケット・・メイズ(多くのアフリカ国の主食)といった、農業廃棄物を炭化させて、熱源としたもの。マラウイでは電気もガスも使用できない環境の人がほとんどであり、森林伐採による木炭を利用していますが、環境問題となっています。マラウイのコミュニティ開発隊員は以前から数名取り組んでいます。

 

ちなみにTEDでも紹介されています。

Amy Smith: Simple designs to save a life TED2006 • 15:06 • Posted August 2006

英語・日本語全文はこちらから

 

普及&製造

農村部では大抵、英語を話せる人が数名います。が、初めて一からこのブリケットを紹介する場合は、基本同僚と一緒に行って紹介します。前述した通り、マラウイには以前から協力隊員が取り組んでおり、動画も含めた資料があり、基本はそれにそって説明します。何より、動画は一度見てもらうと、すぐに覚えてくれるのでとても重宝します!

 

最近とある農村のグループが何度か製造を実施し、今後定期的に取り組みそうな流れとなってきました。簡単な製造の流れをご紹介します。

 

1)燃やすものは乾燥仕切った状態で、ドラム缶に詰める。詰める時は中心に太い棒を入れて置き、ドラム缶が一杯になったら抜く。空気が循環するスペースのため。

2)底に穴を開けており、そこから着火。

3)まだ模索中ですが、↓な感じで燃え始めたら、蓋をする。

4)酸素が入らないようにして、炭化させる。底も、3つのブロックの上に載せていたけれど、降ろして下からも酸素が入らないようにする。

5)中身を取り出し粉砕。さらにメイズやお米のハスクと一緒に混ぜる。これをしないと形が保たれない。

6)完全に乾燥するまで3,4日天日干し。

 

メリット・デメリット

メリット

・森林伐採を減らせる

・木炭に比べ煙の有毒具合が少ない

・購入していた熱源への支出減&質を高めればマーケットで売れ、収入増

・初期費用が基本ドラム缶のみ(15000MKW前後、約2200円)で、材料費も基本タダ

・火の扱いに慣れているマラウィアンにとって、工程は簡単な様子

デメリット

・1回の工程から得られる量が多くない、握りこぶし半分くらいのサイズが50-150個ほど

・その時手に入る材料中心になるので、質の均質化が難しく、量の振れ幅も大きい

・単価を上げることが難しい。一つあたり20MKW(約3円)がいいところ。←紹介しているグループでは、数で稼ぐために一日にドラム缶4個分製造することも

・砕く時に発生する粉塵が健康に悪そう←マスク等推奨

・雨季に製造が困難。湿気が多いとカビる

 

まだまだ試行錯誤続けます!

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