シンプルなテクノロジーが世の中を変えるで投稿した、Corn Shellerの取り組みの続編です。
トップ画像に写っているモノの普及に最近力を入れています。前の投稿時での懸念点であった安全性。布とかを巻くよりも、金属自体の4辺を2-3 mm内に折り曲げることでかなり向上しました。おまけにしっかりした感じにもなり、普及に力を入れようと移行しつつあります。
ただ、メイズの収穫は5,6月がピーク。村をまわっても、すでに脱穀し終わっているメイズもかなりある状況です。なので、今年はとりあえず存在自体や作り方の普及に力を入れて、来年はどこかの農村部のグループで、収益向上に繋げられたらいいかなと考えています。
※とあるご自宅、メイズ半端ないです(笑)かさばるので、基本脱穀して保存します。
肝心のマライアンの反応ですが、予想以上に良いです!何よりお試し期間的な感じであり、大抵の人には原価(金属部分の値段)だけで売っている状況。その原価、今現在一つあたり約30.8MKW(約4.5円)。農村部の人でもデモして見せると、「売ってくれ!」と結構言ってきます(笑)任地の中心部だと、200-300MKW出してくれる人もいる状況。
※ちなみにマラウイの最低賃金は、一日当たり約1700MKW(約255円)。しかも、ほとんどの人は「雇用」されておらず、「個人農家」であり、この賃金以下の収入状況です。むしろ、この最低賃金での収入生活だと、マラウイだと比較的恵まれた状況となります。
話は戻り、現状は「需要>>>供給」的な感じです。自分で考えて作ったものが、こういった状況となり、正直かなり嬉しいです。ただ、供給が全然追いつかず、どうしようかといった感じでもあります。理想は、どこかの村のグループでこれを作ることを小規模ビジネスとして始めることなのですが、収穫の時期的に今年は厳しいかなと。
また、中心部に近い村だと、原価で大量に手に入れて、中心部で売ろうとするような意図もちらほら感じられます(笑)世帯的にどう考えてもそんなにいらないだろといった量を要求してきます。これは違うよねと言うことで、原価で購入できる数に今は制限をかけています。
一番の理想は、「紹介」→「作り方やその考え方を伝える」→「一緒に作る」→「(希望するところは)収入向上に繋げる」なのですが、まだまだ始めたばかりで、なかなかきれいに進みそうにないです。「紹介」といっても、多くの人がネットに手が出ない状況、かつ農村はバラバラな状況なので、コツコツ積み上げていくしかないのかなーと、難しさを感じています。
ただ、ホント「これすげえ!!!」的な感じで使ってくれるのを見ると、頑張ろうといった気持ちになれます!
本日午前の配属先、自分の机。ペンチ使いすぎて、高校野球以来の手にマメ。バイク用のグローブがこんなかたちで活躍するとはまったく考えていませんでした。
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