森林伐採
首都においても停電があるマラウイ、地方はもっと頻繁です。自分の任地だと最近は1日の1/4-1/3ほどの時間、停電です。乾季の終わり~雨季の始まり頃の10-12月だともっとひどく、丸一日なかったり、場合によってはもっとない状態が続く場合があります。
そのため、ガスもないマラウイでは、裕福な家庭以外は基本調理のための熱源は薪や炭です。そうなると必然的に「木」が必要となり、マラウイにおいて森林伐採は一つの問題となっています。
ブリケット
そんななか、国際NGOやMIT-labなども取り組む「ブリケット」たる熱源があります。どういったものかというと、アフリカの多くの国々で主食となっているメイズ(白いトウモロコシ)の実以外、ジャガイモの皮といった、主に食料の使わない部分を炭化させ、木の伐採をしなくて済むようにする取り組みです。
・農業廃棄物を使うため、材料確保が容易
・住民にとって親しみのある材料
・簡単な工程
・少額の初期投資
・炭を買う代わりに自分用に使うor市場で売ることができ、支出減・収入増の手段となる
・森林伐採しなくて済む(※マラウィアンは環境破壊に関心高い人が多い。)
ということもあり、農村部の収入向上が要請内容として多い、マラウイにおけるコミュニティ開発隊員は取り組んでいる隊員がちらほらいます。基本工程だと、型をとったあとに数日間日光のもとで乾燥させる必要があり、ようやく雨季も終わったようで、自分も試しにつくってみました!
↑目指すところ
資材調達~実験
材料は廃棄物なので基本無料なのですが、燃やすためのドラム缶だけはお金がかかります。自宅付近のマーケットではドラム缶の販売や、加工ができるところがあり、早速購入。購入&加工で16000クワチャ(約2400円)ほどでした。
材料として、メイズの幹&葉&実を取った残りの芯、ジャガイモの皮、家具屋でもらった、カンナなどで削った際に出た木屑。
ドラム缶の底には直径10cmほどの穴を8箇所ほど開け、そこにメイズの葉っぱを詰めます。さらにドラム缶の中に、集めた材料を詰め込みます。
詰め込む際には、真ん中に太めの木などを入れて、火をつける前に抜きます。中の空気の循環を良くするためです。
点火
燃焼中、たまに中を燃えない棒などでかき混ぜます。
煙が少なくなってきたら、蓋をしてさらに土を盛り、完全な密閉状態をつくります。2時間ほどこの状態でドラム缶が冷めるのを待ちます。
そして・・・!!!失敗!!!
しました。中を確認すると1/3ほどが燃え切っていませんでした。材料を乾燥させてからする必要があるのですが、初めての試みということもあり、とりあえずということでジャガイモの皮が乾燥しきっていないまま取り組んだことが大きな原因かと思います。
うまくいった場合の後の工程としては、「炭化されたものを砕く」→「メイズの粉と水を混ぜたものと混ぜる」→「型を取る」→「数日乾燥させる」という流れになります。
資材を改めて調達し、今度は完璧に乾燥させてまたチャレンジします!
※取り組みの続きはこちら
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