豊かさとノミとカエル

派遣中

ノミは体長2ミリ程度、けれどもなんと30cmも飛ぶことができる!

高さ20cmほどの蓋つきの瓶の中にノミを入れる。一生懸命出ようとするけど出られない。

蓋の存在を知り、瓶の中で次第に20cmほどしか飛ばなくなる。

蓋を取り除いても、瓶をはみ出して飛ぶノミがいなくなる。

瓶を取り除いても、そこに枠があるかのように制限された飛びを続ける。

普通に飛べるノミを投入すると、思い出したかのようにみんな30cm飛ぶ!


青年海外協力隊を経て、企業向けの青年海外協力隊のようなNPOを立ち上げられた、小沼大地さんの著書(働く意義の見つけ方/ダイヤモンド社)にも出てくるこの実験、すごく好き。


マラウイに滞在している中、「豊かさ」って何かよく考える。最近の自分のfacebook、同期もたくさんいろんな経験して、悩み考えているようで、そういった投稿に溢れている(笑)いろんな考え知れて大いに助かっているけれど。


現地の人たちが、劣っているとかそういったことは思わないけれど、多分「人間」としての枠の広さであったり、枠なんかないってことは、正直自分の方が認識できているんじゃないかと思うことがちらほら。


そういった中で「豊かさ」を考えた時、どうしてもわかりやすい「量」の多寡で「豊かさ」を判断しがちだけど、「質」の違いの「豊かさ」が本当は大切なんじゃないかと、このこと書きながら考えます。


単に物の量が多いだけが豊かではない。本当に豊かだと感じられるようになるには、質の違い「多様性」が大切(生物多様性/本川達雄)


もちろん、自分たちはノミじゃないので、さっきの実験だと、瓶を道具を使って破壊して抜け出すとか、いろんな選択肢があるはず。


何か食糧危機であったり、戦争が生じた時、もっというと日常のささいな危機が生じた時、多分いわゆる先進国の方がとれる選択肢は多い。


危機が生じた時の備えのために、豊かになりましょう!って感じだと、なんかしらけてしまう気もするけど、結局生物として生きている以上、危機への備えは必須だと思う。


また、「何か新しいことを知る」ことは、純粋に楽しいことでもあると思うので(なぜ楽しいのかというと、結局危機への備えとして、選択肢が増えたからと無意識に感じているから!?とも思ってしまったり・・)、瓶を飛び出す楽しさ、色んな選択肢があることを伝えれたらと思う今日この頃。


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