57,58日目のざっくりとした流れ
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9班・ジンバブエ派遣予定・PCインストラクター・Mさん
今回インタビューをお願いしたのは9班!実はこれまでまったく話したことがなかった方ですが、「いつか~の力になる」という講座で面白いことを書いているのを見かけ、今回インタビューをお願いしました。他の方もそうなのですが、快く引き受けて下さりお話を聞くことができました。以下インタビュー内容です。
協力隊に応募したきっかけは?
一番のきっかけは、丁度一年前くらいに行ったケニア旅行がきっかけです!仲の良い友達が青年海外協力隊員としてケニアにいたので、訪問のための旅行でした。協力隊員のドミトリーの近くで、私たちのホテルがあり、自分と医師の友達と、協力隊員3人で食事をしました。
医師の友達もいたのに、自分がSEをしていることを告げると、「アフリカではSEが足りていない。アフリカではICT(※)に力を入れ、みんなスマホを持ち出したが、メンテナンスできるようなIT関連の人が全然足りていない。」と言われたことに、そもそも電気が通っていないイメージであり、衝撃を受けました。
それと同時に、SEの私にもアフリカで貢献できることがあるかもしれないと思いました。なので、ケニアから帰国して、すぐに協力隊の秋募集に応募しました。
※ICT(Information and Communication Technology):情報処理や通信に関連する技術、産業、設備、サービスなどの総称。
学生時代はどんな人?(専攻、海外経験、国際協力への関心)
よく文系と思われるんですけど、実は理系なんです。理工学部で電子系の勉強して、大学院では脳の研究をしていました。脳の回路がわかれば、医療の役にたてるのではないかと思い、研究をしていました。
もともと大学選びの時に、たまたまナノテクロジーに関する学科の紹介に目がとまり、特に体内で医療活動するナノロボットへの可能性に興味をもったことがきっかけです。ただ、高校では帰国子女の子が多くて、その子たちと一緒に模擬国連に参加したりもしていました。
東日本大震災の時に、ボランティアをしましたが、国際協力に関しては、先ほど述べたケニアの件までは特に強い関心があったわけではないです。
また、飽き性な部分があって、脳の研究って応用できるまでに何十年もかかるんですよね。私にはちょっと向いていないかなと思い、大学院を修了したあとは民間の企業に勤めていました。
協力隊に応募する前は何をしていた?(仕事はやめた?)
外資で3年ほど、SEをしていました。この会社を選んだ理由は、ITならより多くの人に貢献できると思っていたからです。協力隊に合わせて退職しちゃいましたけど!
生活班はどんなグループ?
9班なんですけど楽しく過ごせています。落ち着いた人が多く、大人な雰囲気があるなか、仲良くさせてもらっています。休みの日に一緒に出掛けたりもしています。
言語はどんな感じ?
訓練所では英語を学んでいます。海外経験は長くて一カ月のイギリス経験、しかもほとんど旅行のようなものでした。ただ、ケニアから帰って、協力隊に応募したあとは、英会話教室に通ったりしていました。あと、外資系の会社でもあり、仕事でメールとかで英語のやりとりをしていた部分もあります。
現地での要請内容は?あと、現地でどんなことをしたい?
PC関連の職業訓練校で先生をする予定です。WordとかExcelソフトの使い方、あとWebサイトのつくり方なんかも教える予定です。先生の経験がないので、まずは要請内容に対してしっかり取り組みたいと考えています。あ、観光はたくさん楽しみたいです!
帰国後はどうするつもり?将来はどんなことをしたい?
まだ迷っています。IT系の仕事に戻るか、国際協力関連の仕事をするか・・。なんとなくIT関連に戻りそうな気がしていますけど。
「いつか~の力になる」の記入理由は?
<Mさん記入>『いつか「ICTを使って世界で困っている人の」力になる』
ネットのおかげで、場所の関係がなくても繋がれる世の中になっていると思います。また、それによって「資源」や「場所」に縛られず、「技術」である意味世界で誰でも戦える世の中になっていると思います。そういった流れを加速させる力になりたいと込めて書きました。
幸せだと感じるのはどんな時?
何気なく話しているとき、よく感じますよ。家族とか、友達とかと話している時とか。
影響を受けた「人物」「本」「映画」があれば教えてください
あんまり「これ!」って絞ることなくて、色々な人・ものから良いところを吸収しようって感じです。
あえて言うと、中国の怪しかったおじさん!(笑)友達に上海万博に誘われて、現地の空港で待っていた時、うまく合流できなくて、電話もなぜか使えない状況がありました。当時は反日運動が少し過熱していた時期で、怖かった。そのとき、正直怪しいおじさんが片言の日本語で「困っているなら携帯貸そうか?」と言ってきたんです。なんか騙されるかもと思ったけど、困っていたので電話を借りると、本当に純粋ないい人だったんです(笑)それをきっかけに、自分の心の狭さを感じたというか、「異文化」や「違い」を楽しめるようになった気がします。
これからの意気込みをお願いします!
初めての海外生活で大変なこともたくさんたくさんあると思いますけど、自分ができることを1つ1つ積み重ねて、少しでもジンバブエの人の生活のサポートができたらと思います!
<インタビューを終えて>
今まで話したことがなく、最初にインタビューをお願いしたときは「なんだこいつ」みたいな反応もあったけど、終始楽しそうに話してくれました。学部や大学院生のことを話す時も、とてもワクワクしている様子で話してくれて、今でもそれらの分野が好きなんだろうと伝わってきました。
インタビューの対象者はほとんど知っている人ですが、今回のようにまったく話したことがない人と、こういったインタビューを通じて、ちょっと変わった人生に触れることができるのは楽しいと改めて感じました。Mさんありがとうございます!(2019年5月、派遣されてから約1年半を経て、改めてインタビューを受けてもらいました。)
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