訓練生インタビュー「7班」

派遣前訓練

訓練生インタビュー。今回ご紹介するのは7班!コミュニティ開発として職種が一緒、講座委員でも一緒、かつ英語のテクニカルクラスでも一緒のKさん。ただ、まだまだ未知数な部分があり、今回それを少しでも解消すべく、インタビューしました。以下インタビュー内容です。

 

7班・ウガンダ派遣予定・コミュニティ開発・Kさん

 

協力隊に応募したきっかけは?

「開発途上国の現場で経験を積み、将来は途上国をフィールドにするコンサルタントになる」ことを目指し、応募しました。

 

社会人になってから、NGOでのボランティアを経験し、そこでの影響も大きいです。後ほど詳しく述べますが、学生時代の経験よりNGOに興味があり、説明会に行きました。実際に現場で働いている方の話を聞くことができ、かつ社会人ボランティアという選択肢があることを知りました。社会人のボランティアチームメンバーを募集しており、すぐに参加を決意しました。そこで得られた経験も、協力隊応募へのきっかけとなっています。

 

学生時代はどんな人(専攻、海外経験、国際協力への関心)

大学では経済を専攻していました。これは、世の中の仕組みを知るうえで必要な学問と考えていたからです。その中で、開発経済学で有名な先生の講義を受けて、その時初めて貧困や格差などについて学びました。同時に、こういった分野で働きたいと思いました。それまでは、国際協力に関してほとんど関心はありませんでした。

 

協力隊に応募する前は何をしていた?(仕事はやめた?)

大学を卒業してすぐは、民間の会社に勤めました。インドなどへ医薬品用の資材を展開している部署です。業務では英語を使うこともありました。先ほど述べたNGOでボランティアを始め、国際協力に興味を持ち始めたのはこの頃です。海外で働きたかったのですが、直近の3年あたりではそれが難しいと感じ、転職をしました。

 

転職先はNGOです。広報に主に従事していました。自分たちの活動を社会に伝えるため、マスメディアに向けて記事の執筆や、SNSの発進などです。展示イベントの企画、運営といったことも担っていました。ただ、広報をしていても、耳にするのみで、本当の国際協力の専門家になれないと感じていました。現場の人たちと話したかったですし、現場で活躍できる人になりたかったので、現場経験を求め転職を決めました。

 

転職先は開発コンサルタントです。主に業務調整をしており、JICAとの契約調整、翻訳業務、提案助言などをしていました。ただ、開発コンサルタントになると同じ頃に、協力隊秋募集にも応募しました。コンサルタントの配属部門はアグリビジネスであり、農業の知識が必要です。自分のバックグラウンドでは弱いと感じていましたし、現場での経験を優先すべきと考え、協力隊の応募をしました。

 

海外経験に関してだと、社会人の間に、フィリピンで語学留学を2カ月ほど経験しました。

 

生活班はどんなグループ&委員会はどうでした?

7班は、ネガティブな言葉を平日は控えるようにしています。また、班の中で「スタイル班」「エンタメ班」「音楽班」とつくり、活躍する場所を設けています。「スタイル班」なら、似た服装にそろえる。「エンタメ班」は飲み会を盛り上げる。「音楽班」は音楽をかけて盛り上げるなどです。談話室に22:30からは基本集まっています。

 

男性のリーダーが率先して前述内容を実施してくれています。リーダーのタイプがチームカラーを決めるのだろうとここにきて感じています。ただ、女性の方が発信力が強いです(笑)

 

現地での要請内容は?あと、現地でどんなことをしたい?

派遣国はウガンダです。周辺が紛争中の国が多く、難民を累計100万に近く受け入れています。南スーダンからは一年間で30万人受け入れました。これは日本の約一万倍です。日本は少なすぎます。

 

派遣先は職業訓練所を運営しており、生計向上のために農業、PC、服飾などのプロジェクトに携わる予定です。

 

帰国後はどうするつもり?将来はどんなことをしたい?

将来のことはまだわからないと感じる部分も大きいですが、平和構築分野でコンサルタントになりたいです。もしくは、難民支援を行う国際機関やNGOで、支援に携わりたいです。日本の難民問題に対しても頑張りたいです。日本は消極的、だけど企業がコネクションをつくって、そこからもっと積極的になる可能性を感じています。そういった役割を担うことも考えています。

 

「いつか~の力になる」にした理由は?
<Kさん記入>『いつか「世界から「難民」という言葉がなくなる日を実現する」力になる』

 

これを達成することが、究極の人生の目的だと思っています。難民というのは、政治・人種・宗教によって命の危険に迫られている人です。不条理、理不尽な環境にいる人に、自分の人生を送ってもらいたい。前から漠然と考えており、フェアな社会、自己実現を送れるように取り組みたいです。

 

幸せだと感じるのはどんな時?

自分の仕事で人が笑顔になったときです。

 

影響を受けた「人物」「本」「映画」があれば教えてください

一人は元外交官、佐藤勝さん。色々とメディア等には書かれていますが、愛国者であり自分の信念があって、起訴されたりもしていますが、自分の理想を叶えるためなら死んでもいい といった姿勢からは学ぶことが多いです。自分の信念を貫く姿に感銘を受け、かつ本当に大切なもののために、自分も人生を送りたいと思いました。そういった観点だと、鈴木宗男さんからも影響を受けています。

 

これからの意気込みをお願いします!

一人でも多くの難民の人が職業を手に入れ、よりよい生活を送ってもらうという結果をだしたいです。

 

<インタビューを終えて>

もっと魅力というか、引き出したいことがあったのに、正直思っていた感じのことが引き出せなった感が半端ない。ただ、話を聞きながら、徐々にヒートアップというか、口調が力強くなっていくのを感じ、協力隊や難民問題等に対する思いを言葉以上に触れることができた気がします。

 

ここでのインタビューでは触れていませんが、「日本人全員がボランティアに参加するような世の中にしたい」とも述べており、今後も色々話を聞かせてもらえたらと思っています。Kさんありがとう!

 

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