案外読める!?おススメ古典4選

何百年、場合によっては1000年、2000年以上も前から語り継がれている、人類の叡智の結晶。それらに触れられる、もっと言えば著者と対話ができるような感覚になれる、とてもワクワクします。ここでは以下、4冊の古典に関してご紹介します。

二コマコス倫理学

<古典の中ではサクッと読める 1  2  3  4  5 がっつり>


<概略

古代ギリシアにおいて初めて倫理学を確立した名著(※岩波文庫より)

<個人コメント>

著者は古代ギリシアの哲学者であり、多岐にわたる自然研究の業績から「万物の祖」とも呼ばれる人物です。書籍の「ニコマコス」とは、アリストテレスの息子の名前であり、この方が編集の中心だったことからの名前のようです。


アリストテレスは紀元前384年生まれとされています。2000年以上前から「幸福」を至高の目的として、人間が何たるかを探求していました。


そして、その考えに触れてみると、驚くほど今の世の中にも、通じるであろうことに溢れています。生活や文化が大きく異なる現代でも、人間の本質は良くも悪くも現状変わっていないのかなと感じる本です。

生の短さについて

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<概略

生は浪費すれば短いが、活用すれば十分に長いと説く『生の短さについて』をはじめ、実践を重んじるセネカ(前4頃‐後65)の倫理学の特徴がよく出ている代表作3篇を収録。新訳。(※岩波文庫より)

<個人コメント>

紀元前27年生まれ、ローマ帝国の哲学者であり、政治家でもありました。ざっくりいうと、「人生は思っている以上に短いよ!でも浪費しなければ大きなことだってできる。かつ、思考として永遠に生きられる哲学万歳!」って感じです。

国富論

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<概略

経済学最初の体系的叙述として、古典中の古典と称せられる不朽の名著(※「BOOK」データベースより)

<個人コメント>

「(神の)見えざる手」で有名なアダム・スミスの本。1700年代の哲学者・経済学者です。近代経済学の父ともいわれ、現代の資本主義に今なお大きな影響を与えています。現代の市場原理が、この本に基づくことが多くあり、経済を考える上では超重要な本です。

幸福論

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<概略

ルーアンの新聞に「日曜語録」として連載されたのを皮切りに,総計5000に上るアランのプロポ(哲学断章).「哲学を文学に,文学を哲学に」変えようとするこの独特の文章は,「フランス散文の傑作」と評価されている(※岩波文庫より)

<個人コメント>

ラッセル、ヒルティと並ぶ、「三大幸福論」とされる著者の一人です。1925年に出版され、まだ100年もたっていません。エッセイ風であり、とても読みやすいです。


正直、古典のなかには、ヘビーすぎる!って感じで読むのにためらう本もあり、読書に慣れていない方には、最初の一歩としてお勧めできません。ただ、ある程度本を読む習慣がある人で、古典にまだ触れていない方には、是非古典の世界に足を踏み入れてほしいです。

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