開発ってなんだ?~大学乱入編~

試験・派遣準備

ある方よりご紹介いただき、開発関連の大学ゼミに参加させていただきました。

短い時間でしたが、色々考えるきっかけとなり、記載します。

※「~編」とつけました。今後「開発」と向き合うことが多くなりそうであり、今後も何か気づく度に投稿しようと思います。

 

経緯

飲み会にて、青年海外協力隊を終えた後、大学院を考えている旨を伝えると、ご一緒だった方が社会人として働きながら、大学院に通っているとのこと。しかも、研究テーマが私の解釈としては「地域おこし協力隊は抜本的な取り組みか、小手先の取り組みか。」といったもの。ようはちゃんとデータとって、評価しましょうというものでした。興味!しかもそのゼミでは途上国の開発に関しても盛んに取り扱っているとのことで、乱入させてもらいました。

 

行ってみると、なんとゼミの教授は協力隊の技術顧問もされている方であり、今夏から私が参加する合宿にも来られるとのこと、しかも協力隊OG。ご縁に感謝。

 

感想

・一番印象的だったのは、「開発」といったフィールドワークありきの研究は、仮説としての「理論」をたてない方が良いとする意見。あくまで、自分が現場に実際にいき、「うまく説明できない何か」、つまり、自身が感じる「謎」「驚き」「とまどい」を「問題」として、研究テーマを発見するという意見。

 

学部卒だけど、自分のいた理系の研究室では、仮説の理論をたてて、実験をして、理論に当てはまる結果が得られるか否かが大きなポイント。

 

ただ、今回のゼミによると、もちろん「理論」といった箱があることが望ましい場合もあるが、どうしてもその「箱」の中だけで思考がとどまり、広がらないとのこと、納得。

 

そういった観点から、協力隊のような、アマチュアとしてまずは飛び込むことは、先入観をもたずに、あるがままに「感じる」ことができ、いいよねといった意見。「理論」ありきか、「まずは現場で感じて始める」か、自分のなかでうまく整理できた瞬間。同時に、「現場に行こう。」とよく言われるけど、その意味がすっきりできた気がする。あまり理系・文系で分けたくはないけれど、大学等の学びを経て、考え方の根本的なスタートが違ってくるのかなとも感じる。

 

・どっかの偉い人が決めた「絶対的貧困」とか「相対的貧困」といった指標で、人々を捉えるのはいかがなものかといった意見。やっぱり現地にいって、そこの人たちがどういった状態か、満足しているのか、困っているのか、自分の目で見ることが大切とのこと。大いに賛成。

 

ただ、同時にそういった指標やデータがないと、別の人が何かするたびに現場にいって、大きなことができない気もする。難しい。

 

・こないだまでのコミュニティ開発研修や、今回のゼミから「開発」に関して改めて考える。そもそも「開発」って言葉が個人的にはあまり好きじゃない。なんとなく「開発してやる側」と「される側」が存在するような言葉。もっと対等というか、一緒に頑張ろう感のある言葉がいい。

 

いわゆる途上国の「開発」と、日本の「地域活性」は通じるところが多いと改めて感じる。今回のゼミでは、いわゆる途上国をテーマにしている人が多数であったけれど、紹介いただいた方は「地域おこし協力隊」をテーマにして、日本のホームレス問題をテーマにしている人もいるとのこと。

 

コミュニティ開発の研修では、戦後の日本の取り組みを途上国で活かそうと学んだけれど、今の地方での活性化に向けた取り組みは、協力隊活動に活かせるから色々調べておくといいよと、インターン先で言って頂いたことを思い出す。同時に、協力隊で得た経験を、日本の地域活性に活かせるとも。つまり、途上国はインフラ等が限られているが、そういった状況を経験すると、日本の地方活性化に意欲がわく人がいるとのこと。

 

こういったことを書いていると、尊敬している、青年海外協力隊OBで、NPOを立ち上げた、小沼さんの記事(若い世代の国際協力離れと、この世界の片隅でいま起きていること)を思い出す。地方活性化を一つのテーマとしている事業に携わったことがある。そこではインターンの学生が多かったけれど、漠然と「地方活性」に興味がある人が多い印象(そういった事業だから当然ではあるけれど。)自分を肯定するような意見になるけれど、体力や自由度が高いうちに、途上国等に飛び込み、改めて何をしたいのかを考えてみるのもいいのではと思う。

 

昨日投稿した記事のイベントで、言われていた『「なんとなくいいことしている」から、「成果を重視し、スケールアップ志向が大切」』との意見も思い出す。「なんとなくいいこと」も「成果重視のスケールアップ」も、極論「自己満足」だとは思うけれど、その満足を大きくしようとすれば、おのずと周りも巻き込み、スケールアップして、社会全体がよくなる気がする。

 

色々書いていて、現段階で自分自身は、「開発」や「地方活性」をメインテーマとして生きたいわけではないのだと改めて感じる。あくまで「多様性の促進、異質な出会い」を求め、「寄付・社会的投資の促進」をしたいのだと。もちろん、その結果としての「開発」や「地方活性」が生じることは大いにあり。今から2年間の活動で、この考えがどう変わるか、楽しみでもある。

 

なんだかまとまりのない投稿になってしまったけれど、協力隊の経験は大きな財産になるだろうと、行く前から感じる一日となりました。

※550円。安い!

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