「発展途上国の人々は、お金は先進国より少ないかもしれないけれど、心は豊かだ!」的な言葉を時折耳にします。自分も「ここんとこ、実際に住んでみて考えたい!」といった面もあり、協力隊として活動しています。
そして今、赴任して約10カ月。思い至った結論は「日本はマラウイより豊か。」です。あれ
※以下、何かの優劣を述べるつもりはありません。そして、種としてみれば、多様な社会であることが何より良いことだと思っており、何かを否定したいわけではないです。
自分のなかで「豊かさ」は「量」×「質」です。「心」的な要素は不明瞭すぎるので考えに組み込みません。
「量」・・わかりやすい指標、何かの多寡。お金、電気や水の量、健康的な生活を送るための食料の量(自足率は関係ない)等、色んな点で日本はマラウイより豊か。
「質」・・職業・料理・娯楽など、選択肢の多さ。ここを意識すると、マラウイは圧倒的に「貧しい」と言わざるを得ない状況です。朝・昼・晩に食べるものは、週7通してほとんど一緒など、いろんな「種類」がとても少ないです。
もちろん、個別で何かの多寡を比べればマラウイの方が「豊か」な面もありますが、自分が感じるトータルでの「量」「質」はいずれも日本の方が豊かです。
最近経営の本で印象だったのが、「効率化は当然するべきことであり、戦略とはトレードオフだ。」という言葉。結局背反するものもあるだろうし、日本の「豊かさ」とマラウイの「豊かさ」の並立は難しいのかなと。
ただ、日本で育った多くの人がマラウイ含む様々な国で生きる選択肢がありますが、マラウイの人だとその比率がずっと下がる。これがなんだかんだ、個体レベルだと一番大切な「豊かさ」じゃないかなーと思ったり。
じゃあこういった「豊かさ」に伴うメリットは何か、追い求めるべきものなのか!
「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」(鏡の国のアリス:生物学では「赤の女王仮説」として知られる。)
「『変化に乏しく一様でゆらがないシステム』は破局の可能性が増大し、真には不安定」(攻殻機動隊)
これらに尽きると思います。「豊かさ」自体も大切ですが、なんか釈然としないけど、「豊かさ」を求め変化し続けること自体が大事。でないと朽ちます。
もっと身も蓋もないこといえば、追い求めるようにプログラムされているから追い求める。利己的な遺伝子のいいなりですね!この方々は個体が幸せかってことよりも、自分や似た遺伝子が残るか否かが重要で、社会が大きくなるにつれてこのズレはいろんなところで問題になるかと。
全体として変化量が少ないと、ホントは危機なんだけど、個体レベルだと安定していて居心地がよくなっちゃう。ジレンマ
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はじめまして。
関西大学Meet The Globeの平見遥華と申します。突然のご連絡失礼致します。
私ども関西大学Meet The Globeは、派遣中の青年海外協力隊の方々と日本の児童生徒の交流授業のお手伝いをしております。私達は、日本の児童生徒の国際理解を促進し、世界に興味を持ってもらいたいという思いから活動しています。
具体的な活動と致しましては、週に1回程度学校に訪れ国際理解についての授業を行なっております。現在活躍されている隊員様との手紙やブログ交流を通して、「隊員様の経験」や「現地での発見」を知ってもらうことで、生徒の国際理解や共生する姿勢を身につけてほしいと考えています。
そこで、今年度の授業内で、児童生徒と交流をしていただける青年海外協力隊の方を探しております。
少しでも興味を持っていただけましたら、記載したメールアドレスに一度折り返しご連絡いただけますでしょうか。
何卒宜しくお願い致します。