Give me moneyと日本の寄付教育

派遣中

Give me money!

青年海外協力隊の多くの人が直面する、Give me money問題。文字通り、赴任国で老若男女から、開口一番こう言われることがよくあります。

 

1/10ほどは、見るからに大変そうな人からの声掛けなのですが、大抵はあいさつかのごとくさらっと言ってくる人がほとんどです。協力隊生活に限らず、基本的にはこういった場合は「何もしない。」が自分の基本スタンスです。

 

ただ、尊敬する方の「根源的な問いは「あげるかあげないか」ではないのだろう。あげた人とあげる自分との関係を切り離すかどうかだと思う。罪悪感に捉われて関係のないものとして忘れ去るか、見つめた目やしわしわの手を忘れないかどうかだと思う。どうしてそうなってるのか考え続けることだと思う。」という文章は、短絡的なやりとりで思考を停止しない戒めとして、時折思い返す言葉です。

 

日本の寄付教育

一方で日本の寄付事情。特に学生生活に至っては、赤い羽根募金だから明日寄付ね!といった記憶しか自分にはありません。大学生の頃に寄付の楽しみを覚えた身として、多くの学生に寄付の可能性を感じて欲しいです。

 

トップ画像にあるように、「消費」「貯蓄」はベクトルが内に向いているイメージですが、「投資」「寄付」は外に向いているイメージ。お金が動くといった面でももちろん意味がありますが、外に働きかけようとする、その行動を通じて世界が少し広がる気がしています。

 

協力隊前にインターンとして超お世話になった&寄付といった善意の資金の変革を目指す日本ファンドレイジング協会においては、「社会貢献教育」という、学生に寄付やNPOについての講義を届ける取り組みをしており、私もこの事業に少し携わらせて頂きました。

 

寄付やNPOを知ってもらうだけでなく、世の中の課題や、それに対して自分はどう感じ、他の人はどう感じるのか。自分が大切にしている価値観は何かといった気づきが得られます。こういった取り組みがあることを知ってもらいたい面もあっての投稿です。

 

再び尊敬する方のブログより

 

贈与は義務感と自由意思、俗っぽい打算と高貴な道徳観の混成体なのだ。

 

寄付は遊びであり、快楽であり、未来の自己資産である。

そう考えられないだろうか。

そうでなければ続かない。

憐れみを原動力にして動く社会なんて嫌だ。

 

あなた達の世代の課題は資本主義を再定義することです。最も抽象性の高いレベルでは資本主義でもない社会主義でもないNext ismを思い描いて下さい。同時に、もっとも抽象性の低いレベルで、マイクロボランティアリングを実践して下さい。一人一人の小さな行動が調和して新しい経済システムを作っていくのです。

 

社会的投資や暗合通貨等、資本主義が大きく変わりそうな予感がしています。ミクロレベルでの活動と同時に、常にマクロ的な考えも走らせながら頑張っていきたいです。

 

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