アートや音楽、なかなか数値にしにくい世界ですが、当然ながらそこでも経済圏ができていいます。ここではいろんな世界の経済に関するTEDを6つご紹介します。
TED: Technology Entertainment Design
→起業家や研究者など、様々な分野におけるトップランナーによるプレゼン
紹介する動画
Jamie Bartlett: How the mysterious dark net is going mainstream
TEDGlobalLondon • 14:15 • Posted September 2015
公になっていない、ネットの闇市場に関して
Paul Kemp-Robertson: Bitcoin. Sweat. Tide. Meet the future of branded currency.
TEDGlobal 2013 • 10:51 • Posted July 2013
貨幣の在り方とは。暗合通貨やポイント、評価の視点から
Amanda Palmer: The art of asking
TED2013 • 13:47 • Posted March 2013
芸術活動と支援の求め方・あり方
Hadi Eldebek: Why must artists be poor?
TED Residency • 6:41 • Posted March 2018
より多くのアーティストが活動できる世界を
Erica Stone: Academic research is publicly funded — why isn’t it publicly available?
TEDxMileHighWomen • 9:44 • Posted March 2018
現状の学会、研究成果の共有の在り方への疑問と解決策
Dilip Ratha: The hidden force in global economics: sending money home
TEDGlobal 2014 • 16:59 • Posted October 2014
国際送金の問題点とそのスケール
- Jamie Bartlett: How the mysterious dark net is going mainstream
- Paul Kemp-Robertson: Bitcoin. Sweat. Tide. Meet the future of branded currency.
- Amanda Palmer: The art of asking
- Hadi Eldebek: Why must artists be poor?
- Erica Stone: Academic research is publicly funded — why isn’t it publicly available?
- Dilip Ratha: The hidden force in global economics: sending money home
Jamie Bartlett: How the mysterious dark net is going mainstream
TEDGlobalLondon • 14:15 • Posted September 2015
公になっていない、ネットの闇市場に関して
要点
Chromなどの通常のブラウザとは違うところで、身元がわからない闇のネット市場で麻薬などが取引されている
違法なモノばかりではない。大企業や大学ではなく、こういったところから刺激的なものが生まれる
ここで成り立っているメカニズムは、暗号などより顧客評価によって成り立っている
多くの人が、こういったダークネットを利用する未来は近い
ここは、まったくの黒でも白でもない世界
Paul Kemp-Robertson: Bitcoin. Sweat. Tide. Meet the future of branded currency.
TEDGlobal 2013 • 10:51 • Posted July 2013
貨幣の在り方とは。暗合通貨やポイント、評価の視点から
要点
国といった権威の後ろ盾がない、ビットコインが普及している
従来の制度への信頼が失われつつあり、企業や政府よりも自分に似た人を信頼
麻薬常習者の間では、ある特定の洗剤ボトルが貨幣のような意味合いで流通している
ナイキは自社製品を用いた時のデータを集計し、得点などを付与している
1860年のアメリカでは、1600の企業が銀行券を発行し、8000種の紙幣があった。南北戦争後、政府にコントロールが強くなった
政府とお金が再び切り離されようとしている
Amanda Palmer: The art of asking
TED2013 • 13:47 • Posted March 2013
芸術活動と支援の求め方・あり方
要点
大学を卒業して、5年ほどは「生きた彫刻」を路上で表現し暮らしていた
Twitterによって、ファンに練習するための楽器を借りたり、一緒に料理を食べたりすることが容易になった
音楽活動に関して、基本的に無料でオンラインで配信している
時にはクラウドファンディングを使用したりして、ファンにお金などをお願いしている
アーティストは本来、スタートしての遠い存在ではなく、人をつなぐコミュニティの一部
「どうやって 音楽にお金を出させるか?」 ではなく、「どうすれば音楽にお金を出せるように してあげられるだろう?」と考えて欲しい
Hadi Eldebek: Why must artists be poor?
TED Residency • 6:41 • Posted March 2018
より多くのアーティストが活動できる世界を
要点
アメリカでは、芸術系の学校を卒業した後、実際に専業のアーティストを続けているのはわずか1割
2014年、EUでは24億ドルを30万人以上のアーティストに助成する、世界最大の芸術助成制度を始めた
アメリカの非営利アート産業は5700万人の雇用を生んでいる
何より、アートは文化の魂であり、創造性や社会性の源である
助成金や資金援助を手掛ける、Grantpaというオンラインプラットフォームを始めた
アーティストの社会的な立場を 再評価する
Erica Stone: Academic research is publicly funded — why isn’t it publicly available?
TEDxMileHighWomen • 9:44 • Posted March 2018
現状の学会、研究成果の共有の在り方への疑問と解決策
要点
普段目にする、「~の研究によると」といった内容は、何重もの媒体を経ている
論文の内容は企業がまとめて売りつけている現状
アメリカは毎年600億ドルを研究に投じているなど、学術研究の多くは公的基金によるものなのに、結果などの情報の配布は公的でない
基本的に論文の数で学者は評価され、大衆向けメディアに情報を発信しても利益が得られない現状に課題
Google Scholarがオープンアクセスの内容を見つけやすくしたりなど、少しずつオープンになりつつある
学者からより直接に、オープンとなることで、内容を容易に理解するための発信となる
研究にどう税金が使われているからより明確になり、学者との健全な関係を目指す
Dilip Ratha: The hidden force in global economics: sending money home
TEDGlobal 2014 • 16:59 • Posted October 2014
国際送金の問題点とそのスケール
要点
世界には2億人以上の国際移民が存在しており、1億8000万人以上は途上国出身。多くが故郷にお金を送っている
この「海外送金」の総額は4000億ドル以上。世界の開発援助資金の約3倍
ただ、海外送金の世界平均コストは約8%、アフリカへの送金は12%近くとなり、さらにアフリカ国間だと20%近くになることもある
送金コストが高ければ、闇のルートを理想せざるを得なくなる場合もある
少額の海外送金はマネーロンダリングの温床になりにくいことと、政府が特定の機関に権力を与えすぎないことが重要
国際移民が、移住先で働き口を仲介してくれた存在に対する過度な支払いも問題となっている
国際移民の、移住先での貯金合計は5000億ドル以上と言われており、それぞれが少額のため利子が大してつかない普通預金に置かれている
これをまとめて管理し、利子を途上国の支援金にしたり、債券のようなかたちで利用する取り組みが動いている
世界市民としての自覚を感じつつ、国際送金を通じて故郷に関わり続けることがアイデンティティの面から私にとって重要
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