<目次>
1)簡易脱穀機とは?
2)準備するモノ
3)作り方
4)背景
5)発想源
1)簡易脱穀機 とは?
アフリカを中心に、多くの国で主食となっているメイズ(白いトウモロコシ)を、脱穀するための道具。
※以下はあくまでマラウイ・ンチェウにある道具・資材を使い、この辺りでとれるメイズにあったサイズ用です。メイズの大きさ等違いがあると思いますので、あくまで目安として下さい。また、最終的に脱穀できればいいので、ここでの道具・資材・作り方もあくまで一例として捉えて下さい。
2)準備するモノ
資材
縦×横×厚さ=4.5×(S:23.5, M:25.5, L:27.5)×0.03 cmの金属を使用。この場合は、任地のHardware Storeで売っている、縦×横×厚さ=76.5×180×0.03 cmの金属を使用。費用は3700MKW(約550円)であり1枚から120個生産可(1個あたり約30MKW、約4.5円)
工具
・金属を切る道具(自分の場合写真左のはさみ)
・ペンチ
・削るための「歯」となる部分をつくるための釘×2 (1本100MKW、約15円)
3)作り方
※慣れれば1つ10-15分でできます。
完成イメージ↓
3.1)4辺の端を2-3 mm折り曲げる。これをしておかないと、手を痛めやすい。自分の場合、最初に少し起こし、2回目で手前に倒す。
3.2)最後にしっかり折っていく。
3.3)4辺全て実施。
3.4)端から3.5, S:4×4, M:4.5×4, L:5×4 cmのところに印をつける。
3.5)釘をあてて、手で折る。折り切らずに、写真ぐらいの角度。
3.6)2つの釘で金属を挟み、さらにその釘をペンチで固定して手で折る。
3.7)反対側も同様にして折る。すべての折り目で実施。「歯」の深い側と浅い側は混同しないように注意。
3.8)一か所を曲げすぎないように、全体に負荷をかけながら手で丸めて完成!
※色んな大きさに対応できるように、「円」として固定せずに使っています。
4)背景
任地の多くの人が、メイズを大量に育て、収穫しているにも関わらず、ほとんどの人が手で一つ一つむいている状況改善のため。
※↓のような道具が既製品としてあるが、全然普及していない。左は約4500MKW(約670円)、右は約700MKW(約105円)と農村部の人ではなかなか手が出ない。
5)発想源
WOMEN EMPOWERMENT 100――世界の女性をエンパワーする100の方法
(日本語・英語共にKindle版あります)
上記の本に商品が紹介されていた。かつ、その中でD-labが自分で作れる方法を紹介していると記載されており、↓の内容を知る
https://d-lab.mit.edu/sites/default/files/CornSheller_DoIt.pdf
現地にあるもの、安全性などを考慮し、今回の内容を発案。
※改良の余地はいくらでもあると思うので、ご意見頂ければ嬉しいです!また、チテンジ(アフリカっぽい布)とかつけて小規模ビジネスにもなるかなと同僚と話しており、そういった面でのご意見も大歓迎です!
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