赴任してからの読書感想文:2月~3月

派遣中

マラウイ赴任の2017年10月~2018年で150冊の読書を掲げ、3月も終わりに差し迫った現状68冊読了。IELTSの勉強を本格的に始め、そのぶん若干ペースが落ちていますが、目標へは多分大丈夫かなと思います。この2カ月で読んだ中で特に印象的だった本を5冊、備忘録兼ねて記載します。

 

<紹介する本>

宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八/小野雅裕/コルク

幼年期の終わり/クラーク/光文社

銀河ヒッチハイク・ガイド/ダグラス・アダムス/河出文庫

進化は万能である/マット・リドレー/早川書房

ぼくらの未来をつくる仕事/豊田剛一郎/かんき出版

宇宙兄弟

 

宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八/小野雅裕/コルク

 

自分はまだ何も知らない。自分は間違っているかもしれない。この謙虚な自覚こそが科学の本質だ。そしてそれこそが進歩の原動力だ。

 

人類は待つことができる。そして百年ないし千年のスパンで、その日は必ず訪れるだろう。地球外文明からのメッセージを受け取る日が。そこには何が書かれているのだろうか?(中略)僕はこんな想像をしている。「銀河インターネット」への接続法が書かれているのではないだろうか?

 

→NASAに勤める著者による宇宙探索の歴史、現状、今後の可能性。また、著者が考える地球外生命体の存在や、それを通して考える人類や生命の在り方などへの考察が書かれています。

 

最近「宇宙」への関心が増しています!「星に手を伸ばすのは人間だけだ。」って言葉が好きで、新しい何かを想像し、探求し続けるようなことに生涯携わりたいなと思う日々。そんな好奇心を存分に満たしてくれる本です。

 

幼年期の終わり/クラーク/光文社

 

→代表的なSFの一つで、今回読んだのは2,3回目。ある日地球外生命体が地球に降り立ち、圧倒的な文明の差を人類は痛感します。ただ、多大な干渉はしてこず、月日は流れ、人類の「幼年期」が終えるまでの物語です。

 

「人類」の次のステージがどうなるか、気になるこの頃。あまりこの世界観へと近づくとは思いませんが、この物語のように「個」がもっといろんな意味で繋がり、集合知や一つの生命として機能するかのような未来は近いのかなと感じています。

 

銀河ヒッチハイク・ガイド/ダグラス・アダムス/河出文庫

 

→ある日、地球は宇宙全体にとって都合が悪い場所にあるとの理由で、唐突に消滅させられます。偶然生き残ったある人間と、宇宙人がその後様々な宇宙旅行を織りなす物語。めちゃくちゃに思える部分も多々ありますが、発想の枠を色々越えてくれる、刺激に満ちた物語です。

 

進化は万能である/マット・リドレー/早川書房

 

悪いニュースは、歴史に押し付けられた、人為的で、トップダウンで、意図的な物事にまつわるものだ。良いニュースは、偶発的で、計画されておらず、創発的で、徐々に進化する物事にまつわるものだ。

 

→スティーブ・ジョブズが偉大ではあるが、彼がいなければiPhoneが生まれなかったのか、否。どのみち似たものが誰かの手によって生まれていたであろう。そして、世の中の事象はすべてそういったある意味必然的な流れの中で、誰がその役割を担うのかにすぎない。といった感じの内容です。

 

「自由がない」みたいな議論をしたいわけではなく、大きな流れを読むことの大切さや、その流れに適切に加わるにはどういった考えが必要になってくるか、「経済」や「宗教」、「インターネット」など、あらゆる事象を「進化」の観点から考える面白さを感じられる本です。

 

ぼくらの未来をつくる仕事/豊田剛一郎/かんき出版

 

→医師からマッキンゼー、そして「オンライン診察」と「医師による情報のプラットフォーム」事業を立ち上げられた方の実話です。

 

実は、今協力隊間の情報をもっと円滑にしたいという思いから、活動とは別に内むきに諸々取り組んでいます。協力隊も、医療も、そして聞けば教育に関しても、このご時世でその情報共有の仕組みってどうなのって疑問に感じる世界のようです。デジタルネイティブの世代にとっては当たり前のことが、一世代前では想像しにくいこと。このギャップを埋め、さらには次世代も見越した取り組みは今後ますます需要があるなと感じました。

 

「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」というgoogleの理念大好きです!

 

番外編

 

宇宙兄弟

 

It’s a piece of cake!

 

やっと読めました!宇宙ってやっぱ素晴らしい!

 

マラウイ生活一覧

コメント