赴任してからの読書感想文:12月~1月

派遣中

10月にマラウイに赴任し、とりあえず2018年が終わるまでに150冊の本を読むことが一つの個人的な目標。1月も終わりを迎える中、現状約4カ月経って55冊。いいペース!備忘録兼ねてこの2カ月読んだ中で、印象に残った本を紹介します。

 

<紹介する本>

お金2.0/佐藤航陽/幻冬舎

未来を先回りする思考法/佐藤航陽/ディスカヴァー・トゥエンティワン

超人類の時代へ/イブ・ヘロルド/ディスカヴァー・トゥエンティワン

未来を予見する5つの法則/田坂広志 /光文社

After Bitcoin/中島真志/新潮社

貧困なき世界/ジャスティン・リン/東洋経済新報社

マンガ読破/イースト・プレス

鋼の錬金術師/荒川弘/ガンガンコミックス

 

お金2.0/佐藤航陽/幻冬舎

 

世の中に膨大なデータが溢れたことで進んでいく「自動化」と、ネットワーク型社会に移行することで起きる「分散化」という2つの大きな流れは、今後の10年を考える上で非常に重要になります。(中略)そして、この2つが混ざった時に起こる「自律分散」というコンセプトが、多くの産業のビジネスモデルを覆すことになると思っています。

 

手段の多様化により人々が注力するポイントが「お金」という手段から、その根源である「価値」に代わることは予想できます。

 

→今後のお金、経済の在り方について書かれた本です。最近何かと話題な暗合通貨やブロックチェーン、その根底にある「自律分散」に伴い、経済の民主化が進む流れを感じることができます。

 

日本に住んでいる人なら、当然のように考えている現在の経済システムや、資本主義の考え方なども、成り立ちは最近であり、今後も経済の在り方は変化すると感じます。そして、並列した経済の在り方にワクワクできる本です。

 

未来を先回りする思考法/佐藤航陽/ディスカヴァー・トゥエンティワン

 

実は、テクノロジーを「点」ではなく「線」で捉えている人たちにとっては、どの事業を足がかりにするかという「道」はそれぞれ違えど、その「目的地」はほぼ同じです。

 

誰がいつ実現するかまでわかりません。しかし、何が起きるかについては、おおよその流れはすでに決まっています。人が未来をつくるのではなく、未来のほうが誰かに変えられるのを待っているのです。

 

→この2カ月ほどでドはまりしている、前述した本と同じ著者です。この本は「未来」の在り方を考える上でのヒントに溢れています。また、未来を考える上で、テクノロジーへの理解は欠かせず、かつ常に学び続ける必要性や、その楽しみも感じました。

 

「社会」が新しいステージに進みつつあるなと感じることができます。

 

超人類の時代へ/イブ・ヘロルド/ディスカヴァー・トゥエンティワン

 

私たち「人類1.0」がテクノロジーのはしごを駆け登り、どのような存在になるかが問われるときが来ているのだ。では、その梯子の先にある存在とは? 新たな人類―トランスヒューマンだ。

 

私たちはいったい何者なのか?それは、人類が今いる場所からはるか先まで進んだときに、初めてバックミラーの彼方に小さく見えるのかもしれない。

 

→前述した2冊はどちらかというと、今後「社会」がどのようになるかであったり、新しいステージに移行しつつあることを感じる本です。対して、この本からは「人間」自体が新しいステージに移行しつつあると感じる本です。

 

研究室レベルで現在どのようなことができるのか。生物学やITが組み合わさり、「人間」とは何なのかを導くべき時が近づきつつあると感じます。

 

未来を予見する5つの法則/田坂広志 /光文社

 

「予測」が難しい時代。しかし、大局的な方向を「予見」することはできる。キーワードは「弁証法」

 

→具体的な未来の「予測」は困難だが、大まかな方向性を「予見」するための方法を、ヘーゲルの弁証法を中心に展開しています。具体的な事例が豊富であり、弁証法を織り交ぜた説明はとても参考になります。この本は以前に紙媒体で読んでいましたが、定期的に読み返す本であり、kindleで改めて購入し読みました。

 

After Bitcoin/中島真志/新潮社

 

敢えて大胆に予想すると、ビットコインを初めとする仮想通貨は、長期的には「FX取引」と同様な位置づけになっていくのではないかとみています。

 

→日銀での勤務経験がある著者による、ビットコインの今後や、支えているブロックチェーンという技術の展望が描かれています。

 

ビットコイン自体は、著書の中にあるように、決済等の利用というよりは、資産運用の一種類となる可能性が高そうだなと感じます。ただ、その裏で支えている技術は今後の社会を大きく変える可能性を感じます。かつ、それは何も民間だけでなく、世界各国の中央銀行や大手金融機関も取り組み、お金や経済の在り方は、やはり変わっていくのだろうなとひしひしと感じました。

 

貧困なき世界/ジャスティン・リン/東洋経済新報社

 

→世界銀行チーフエコノミストを勤めた著者による、貧困削減のためへの提言書です。大きく二つ「貿易における比較優位の考えの重要性」「政府の役割の重要性」を中心に説いています。

 

政府の役割は、最近非常に考えることが多いです。草の根活動をいくらしても、大きな変革にはつながり難く、そういったことを求める場合はやはり既存の大きな力が必要なのだろうと、本を読み、赴任国であるマラウイで過ごしとても感じます。

 

番外編

 

冒頭で述べた読了カウントには入っていませんが、漫画もパラパラ読んでおり、以下のものは学ぶこと、考えること多く、併せて紹介します。

 

マンガ読破/イースト・プレス

マルクスやシェイクスピアといった著者による、いわゆる「古典」。難解な表現が多かったり、そもそも分量がかなりあったりと、なかなか読むのに苦労するかと思います。活字で読むこともありますが、今回30冊ほど一気にマンガで読んでみました!マンガだけで終わるもありですし、「マンガ」→「活字」や「活字」→「マンガ」といった形で2周するとより学びが多くなる気がします。特に良かった2冊をご紹介。

 

いきの構造/西田幾多郎

 

自己の文化発展を止めてしまえば個は孤立しそこで世界は止まってしまう。そのような世界のどこに存在価値があるといえるのか?

 

→1870年生まれ。主流であった西洋思想に対し、東洋思想の価値を示しました。宗教的な言葉が多いですが、中身は論理的でどちらかというと現実的。人間が神や宗教と向き合う中、本質がどこにあるのか考えさせられる本です。

 

ファウスト/ゲーテ

 

この宇宙を統べる真理!生命を動かす神秘の正体!

 

→前述したことを追い求め、後述する鋼の錬金術師にも大きな影響を与えたであろう本です。「いきの構造」と同じく、宗教的な言葉が多いですが、内容は根本にある真理・法則を、あくまで神秘的な力とは切り離して考えようとする姿勢が、個人的にかなり好きです。

 

鋼の錬金術師/荒川弘/ガンガンコミックス

前もちょっと書きましたが、ファウスト読んでからだと更に面白み増します。世界を動かす真理・法則が一つのテーマとなっており、人間の在り方など色々学び、考えること多いです。自分の中での三大マンガを挙げるとすれば「スラムダンク」「攻殻機動隊」そしてこの「鋼の錬金術師」になりそうな感じです!

 

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