ポストヒューマン・ポストキャピタリズム

派遣中

国際協力は、将来の中心ではないかな。

 

今の正直な気持ちです。もちろん、今の協力隊の活動期間は、色んな事にがむしゃらに、どんどんチャレンジしていく予定です。また、マラウイのことが嫌いになったわけでも、ホームシックになったわけでもありません。むしろこの活動期間は今のところとても充実していますし、今後も期待しています。

 

ただ、もともと、「お金」をいわゆる発展途上国であったり、国内NPOや、テクノロジーの分野など、もっとお金が流れ込むといいなと思うところへ、流すような仕組みづくりに携わりたいと考えていました。青年海外協力隊を選んだのも、現場をまずはしっかり経験したい部分が大きかったからです。(「自分」という概念を広げたかった部分もありますが、めんどくさいので詳細省きます。)

 

「人間」や「社会」が新しいステージに移りつつある

 

それらへのワクワク・関心が半端ない

 

結論から述べるとこんな感じです。まだうまく自分の中でも整理できていない部分が多いですが、今感じていることを備忘録的な意味合い兼ねて記載します。

 

ポストヒューマン

 

この言葉は「ポスト・ヒューマン誕生/レイ・カーツワイル」によって一気に広まった気がします。いわゆる「シンギュラリティ/コンピューターが人間の知性を越えるとき/著書の中では2045年」と絡めて出てくる言葉。

 

AIが今後どのように発展していくかは、専門でもないので正直わかりませんが、「人間」が今後どうなっていくかの、なんとなくの方向性は色々思うところがあったり、そこにワクワクしたりしています。

 

大ベストセラーとなったサピエンス全史では「生物工学」「サイボーグ工学」「非有機的生命工学」を終盤になって取り上げており、生命や人間の在り方を根本から考え直す技術の到来が描かれています。

 

自分が所属していた研究室、ミジンコを研究していました。そしてここでは、当時では恐らく世界で唯一の、GFP(Green Fluorescent Protein:緑色蛍光タンパク質)が組み込まれたミジンコを扱っていました。このGFP、特殊な光をあてると核がきれいな緑色に見えて、細胞分裂の様子などがはっきり観察できるすぐれもの。実はもともとはあるクラゲに備わっている遺伝子を、ミジンコに組み込んだことで成り立っている現象です。

 

※GFPや類似する蛍光タンパク質の遺伝子組み入れは、生物の世界では沢山取り入れられています。

 

ある生物の特徴的な遺伝子を、別の生物に組み込むってことは、簡単にできてしまう世の中になっています。

 

また、最近読んでドはまりした「超人類の時代へ/イブ・ヘロルド」では、人間の脳から出る電気パルスを、コンピューターが判読してシグナルに変換したりといった、どのような技術が研究室レベルでは現在できており、今後どうなりそうか。また、外すことのできない倫理的なことがらなどの問題点も幅広く記載されていて、とても面白かったです!

 

攻殻機動隊や幼年期の終わりのような世界までは、まだまだ遠かったり、別の未来なのかもしれないけれど、確実に「人間」が新しいステージに進みつつあるなと最近よく感じています。

 

ポストキャピタリズム

 

そして、個の「人間」だけでなく、「社会」の在り方も大きく変わる予感。書いといてなんですが、ポストキャピタリズムというよりかは、価値を軸とした、価値主義的な大枠の中に、資本主義が組み込まれるイメージ。

 

お金、というより経済の民主化

 

UberやAirbnbは一目瞭然、自分が携わっていたTABICAの事業もシェアリングエコノミー(共有経済)の思想が根底にある。また、そこで働いている人々の「所有」へのこだわりのなさは、ミレニアル世代を日本でも感じるきっかけでした。

 

加えて、最近一気に知名度が上がってきている、ビットコインをはじめとする、暗号通貨。この仕組みを成り立たせている技術の中心である「ブロックチェーン」などによって、中央の管理者を必要としない、「分散化」がどんどん広まると思います。

 

これは「お金」だけにとどまらないと思うし、「お金」自体も「交換・尺度・貯蔵」の役割を担っているツールに過ぎず、別のツールがもっと普及して、経済の在り方が多様化しそうな予感。(このあたりは、最近ドはまりしているメタップス代表の佐藤航陽さんの考えからの影響が大きいです、興味ある人はどの著書も面白いので是非!)

 

最初に書いたように、もともとはもっと流れたらいいのにと思うところに、「お金」を流すような仕組みづくりに関心がありました。ただ、「お金」自体やその概念が変わりつつあるような気がしています。なので、「経済」という視点で、今まで思うような活動ができなかったところをもっと活発化し、「人間」や「社会」が新しいステージに進む流れに加わりたいというのが、年明けあたりから思うところです。

 

なんかこうして書くと、どんどん抽象的というか、具体性がなくなっているような感じですが、個人的には今まで幅広かった方向性が、かなり絞れた気がしています。

 

マラウイでの活動を通して、「人間」や「経済」の核が何かを感じることができたらと思います!

 

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