訓練生インタビュー「10班」

派遣前訓練

思い付きで始まった、訓練生インタビュー。今回、インタビューをお願いした方は10班、しかも班長のYさんです!以下インタビュー内容です。

 

10班・ベトナム派遣予定・マーケティング・Yさん

 

協力隊に応募したきっかけは?

社会人になってから、長期休暇のたびに、途上国に旅行していたことがきっかけです。途上国では必要としているものがまだまだあると感じ、何か関わりたいと思い応募しました。

 

途上国に行ったのは、なんとなくバックパッカーに憧れていたからです。深く考えず、タイやカンボジアに行きました。実は大学の卒業旅行まで海外に行ったことがありませんでした。行ってみると、知らなかった世界を体感することができ、かつルールが良くも悪くも厳しくない、自由な雰囲気、活気があるように感じ、途上国面白いなと思いました。

 

学生時代はどんな人(専攻、海外経験、国際協力への関心)

東京大学農学部で、タンパク質の構造・機能の研究を大学院までしていました。接骨院の父親の影響で、治療を終えた後に笑顔で「ありがとう」と言っている患者さんを見ていて、人を助ける分野に興味がありました。

 

海外経験は先ほど述べたように、大学を卒業するまでは経験がなく、国際協力に関しても特段強い関心は無かったです。

 

協力隊に応募する前は何をしていた?(仕事はやめた?)

医療分野に興味があったので、薬品を扱っている外資系の会社で働いていました。大学を卒業してから、最初の3年は主に生産技術に関して。これは新製剤の開発や、スケールアップを考える仕事です。それからの2年は、医師の研究を手伝う部署で働いていました。

 

薬品の研究には主に2通りあって、1つが企業主導で、「利益」にある程度重きを置いて取り組む事業。2つめが医師主導の、ビジネスとしては成り立ちにくいけど、困っている人へ向けた薬品の開発。後者への事業は、会社としてもほとんど寄付に近い形で、研究費や必要な資材を医師に提供していました。私はそれに関わっていました。

 

尊敬していた上司が別の会社に移動する時に、一緒に行かないかと誘われて、一度転職しています。別の会社も薬品関連です。厚生労働省に新薬品の承認をもらう仕事をしていました。

 

同時に、旅行の経験から、なんとなく途上国に関わりたいと思い始めました。なので、働きながらビジネススクールに通って、そこで途上国でビジネスを成り立たせる方法を学びました。やっぱり、旅行をして、ビジネスというか「お金」は現状を変えるレバレッジポイントになると感じたことが、スクールに通っていた理由です。今年の3月、無事に卒業しました!その時期を見越しての協力隊応募であり、会社はもう退職しました。

 

生活班はどんなグループ?

どの班も言っていると思いますが、仲が良い。珍しい人を挙げるとすると、自転車競技していた人。ダンスをしていて、体育館でダンス講座開いたりしています。何より、人を褒めるのがうまい。自分たちの良いところをいつも褒めてくれ、声がけも良くしてくれる。他の班員からも、彼のことを「よく人のことを見ていますよね」と好意的に言われる。良いメンバーに恵まれています。

 

言語はどんな感じ?

ベトナム語です。まったくの初めて。文字と文法はとっつきやすいのですが、発音がとても大変です。例えば、日本語の「あ」に似ている音が3つあり、更に6段階の音の高さでも意味が変わるので、「あ」に似ているものが18種類あります。リスニングがとても大変です。

 

先生はベトナム人。大学で経済の先生もしているそうです。おちゃめだけど見識が深く、ベトナムの生活、良い面も悪い面も忌憚なく教えてくれます。

 

現地での要請内容は?あと、現地でどんなことをしたい?

ベトナム発のNGOに派遣予定です。地方の中小企業や農家の支援を、マーケティングの観点からサポートする予定です。首都のハノイが生活の拠点になります。毎月1週間ずつ色々なところに出張して、泊まり込みの調査をすると聞いています。

 

ハロン湾マラソンという大会が、ハノンの近くで実施されるので、参加したいです!

 

帰国後はどうするつもり?将来はどんなことをしたい?

選択肢として、「グローバルNGO(ヘルスケアか教育関連)」もしくは「外資系企業(ヘルスケア関連か開発コンサルタント)」を考えています。「国連」への関心も高く、特に国連開発計画(UNDP)の実行部隊とされる組織は興味があります。現場に行きたい気持ちが強いです。

 

「いつか~の力になる」にした理由は?

<Yさん記入>→『いつか「誰もが自分らしく挑戦する」力になる』

 

マズローの五段階説(※)ってあるじゃないですか。特に下2つが満たされないと、上には移行しにくのかなと思います。個性を発揮してしたいことをする、自己実現の次元が一番よい状態だと思うので、この階層の人が増えて欲しいという考えの下、書きました。

 

※「生理的欲求」→「安全欲求」→「社会的欲求」→「承認欲求」→「自己実現欲求」。5段階の欲求に分け、先のものが満たされることで、次の欲求階層に移動するといった感じの理論

 

幸せだと感じるのはどんな時?

自分がしたいことをできていると感じる時ですかね。いわゆる集中して、フロー状態みたいな後が心地よい感じがします。

 

影響を受けた「人物」「本」「映画」があれば教えてください

最初に勤めていた会社の上司ですね。先ほど述べたビジネススクールに、この方も通っていて、勧めて頂きました。人間的に成熟している人で、アドバイスを良く頂きました。

 

あと「辻秀一さん」っていう、スポーツ医学の先生がいて、その方の影響も受けている気がします。病気の人を治す人は大勢いる、自分は健常者をより幸せにするようなサポートがしたいって考えている方。集中力が高まるフロー状態をつくるための、具体的な行動を学びました。自分の中でなんとなくぼんやりとしてものを、言葉にしてくれた感じです。

 

これからの意気込みをお願いします!

ベトナム経済活性化の一翼を担います!

 

 

<インタビューを終えて>

自主講座3回されて、マラソンいつも早く走っていて、がっつり研究されていて、色々すごいなと思うところが多く、是非色々話を聞きたいと思っていた方です。前から幾分話す機会はありましたが、インタビューを通じて、なんか偉そうですが「この人面白い!」と改めて感じました・

 

ある意味、世間的なエリートの道を少しそれることを決断されたYさん。内にはまだまだ秘めていることがありそうな様子だったので、訓練中にまだまだ話を聞けたらと思いました!Yさんありがとうございます!

 

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