訓練生インタビュー「ラジオ委員」

派遣前訓練

先日より思い付きで始まった、訓練生インタビュー。今回はまたまた生活班が同じの「ラジオ委員長」です!

 

ラジオ委員長(2班)・タンザニア派遣予定・コンピュータ技術・Uさん

 

協力隊に応募したきっかけは?

みんな社会に出る時に、人の役に立ちたいって気持ちはどこかしらあると思うねん。自分もそうで、ITの会社に入った時、ITでお客さんのためになることをしよう!って考えていたし、会社にもそういった雰囲気があったんよ。

 

実際、そこを重視して評価もしてくれていた。やけど、ここ最近IT業界が不況になって、それに合わせてなんとなく「お客様のために働く」って感じが弱くなっている気がしていた。利益を重視するようになって、「なんのためにしているのか?」を考え出したことが、応募へのきっかけ。

 

なんか、働く意義がわからなくなってきて、母校の先生に相談してん。そしたら、協力隊勧められた。それまでは、国際協力って遠い存在やと感じていたんやけど、ITでもできることがあるんやと知った。会社の雰囲気は別にして、仕事の内容自体は好きやったから、現職で応募することにしたっていうのが経緯。

 

学生時代はどんな人(専攻、海外経験、国際協力への関心)

高専で電気情報工学科を勉強していた。中学生の時、「プログラマー」「ゲームデザイナー」っていう響きとかに憧れていた部分があって選んだ。やけど、勉強していると、なんとなくずっとパソコン相手するよりも、人を相手にしたいなって思いだした。

 

やから、ITの中で人をよく相手にする「営業」「メンテンナンス」系の選択肢から、営業はなんとなく嫌やったから、「メンテナンス」系の仕事を選んだ。

 

海外経験は会社の研修旅行で台湾に5日間行っただけ。今までの人生その一度だけ。国際協力も、特段強い関心なかったなー。すごいなと思っていたけど、同時に自分とはまったく別の世界の人がすることやと思っていた。

 

協力隊に応募する前は何をしていた?(仕事はやめた?)

ITの会社で4年3カ月働いていた。仕事は現職参加やから、帰国後はまたその会社に戻る予定。内容はハード系のメンテンス。会社の商品を導入してくれたところの、メンテンナンスなんかが主な仕事やった。仕事とは別に、ボランティアは社会人になってからちょくちょくしてた。

 

委員会はどうでした?(ラジオ委員長)

(なぜラジオ委員になった?)
訓練前の事前研修で、先輩隊員からラジオ委員を勧められたこと、あとなんとなくラジオ番組つくるって面白そう!って思っていたから。先輩からは「大変やで。」とも言われたけど、大変なことをやり遂げた後の達成感を期待して、しんどいことも取り組みたいタイプやから立候補した!

 

(なぜ委員長になった?)
正直、最初したい人がいなかったからの部分もある。あと、自分が一番やる気ある自信があったから、立候補した。

 

(活動はどう?)
自分が意見を言って終わったと思ったら、後から色々意見が出てきたことがちらほら。しかも自分の意見よりいい感じがする。そんなことを繰り返して、全然会議が進まないのが中間試験ぐらいまで続いていた。

 

みんなからの色々な意見をうまくまとめられずにいたし、頼ることも下手やった。最終的には自分一人ではできないと思って、みんなに集まってもらった。そして、「ラジオが期限に間に合いそうにない。」ってこと話すと「じゃあみんなでもっとしよう!」って言ってくれた。自分ひとりでなんでもしようとしすぎていた。もっと自主的にしてもらったら良かった。

 

語学の中間試験と、ラジオの提出が重なっていたこともあってしんどかった。今はもう大丈夫!

 

言語はどんな感じ?

英語!勉強しても上達している感じがしなかったり、現地でもこんなんでうまくいくのかなって思うこともある。さっきも言ったけど、語学の中間試験と、ラジオの締め切りが重なって、「嫌やー!!」ってなって、「奈良に帰りたい。」って思うこともあった。でも、みんながいるから頑張れる気もして、続けていられてる。

 

午前の英語クラスは、雑談を尊重してくれて、そこから広げてくれる感じ。全体の1/3は会話中心、1/3は宿題チェック、1/3は新しいこと習う感じ。語学の中間試験、結果が思っていたより良くてちょっと自信になった。

 

現地での要請内容は?あと、現地でどんなことをしたい?

学校でネットワークの基礎を教える予定。生徒だけじゃなくて、同僚にサーバーの運用方法や、セキュリティに関することも教える。

 

自分の場合、同じ内容として5代目の要請。せっかくやから新しいこともチャレンジしてみたい。サーバーのシステムを自分で設計したり、IoTに関わる開発も現地でしてみたい。帰国後にもこういった経験は活かせると思ってる。

 

あと、学生時代に野球部のマネージャーしてたから、現地の野球している人らにスコアの付け方を知ってもらえたらとも考えている。もちろん観光も楽しみたい!

 

帰国後はどうするつもり?将来はどんなことをしたい?

帰国後は現職参加やから会社に戻る予定。ただ、協力隊前とまったく同じ仕事より、経験を活かせる海外事業に関われたらと思ってる。

 

将来の方向性として、ITの世界から出たいとは思わないし、「国際協力」に対してものすごい強いこだわりがあるわけではない。ただ、訓練所で色んな人にあって、今からでもなんでもできると感じてる。現職参加にしかできないことがあると思うので、模索していきたい。

 

「いつか~の力になる」にした理由は?

<Uさん記入>『いつか「みんなの世界が広がる」力になる』

ITの良さは、全世界共通であること。IT業界にいれば第一線で新しい技術に触れられて、そういったところが好き。できることもどんどん増える。そういったことを通じて、狭い世界にとどまることはもったいないと思っている。視野を広げて欲しいという意味を込めて書いた!

 

幸せだと感じるのはどんな時?

けっこうよく感じる(笑)人生のなかで戻りたい時期も特にない。家族に恵まれているし、友達もいる。不幸と感じることがないから幸せ。

 

影響を受けた「人物」「本」「映画」があれば教えてください

「人」は協力隊を勧めてくれた母校の先生。あと「本」は題名忘れたけど、協力隊に関する本。タイに行った日本語教師の体験談が印象的だった。内容は、日本だと良くも悪くも教育の内容がある程度決まっているけれど、タイだと結構自由な感じ。そのため、「学ぶ」ことを純粋に楽しめている生徒が多い感じがした、という話が印象的だった。

 

これからの意気込みをお願いします!

面接のとき、途上国のことは大きすぎて、自分には何もできないかもしれませんって言っちゃったんよね(笑)けど今はせっかく行くなら、自分にできることを精一杯しようと思っています!

 

<インタビューを終えて>

生活班が同じで、いつも何か話しているUさん。ラジオ委員の活動は、一時本当に大変そうだった。けど、今はそれを乗り越えた感が、ひしひしと伝わってきています。

 

普段はあまり真面目な態度を表に出さないけれど、こういったインタビューによって知らなった一面や、真剣に考えていることに触れられるのは面白いと感じました。

 

インタビューありがとう!ラジオ委員残りも頑張って!

 

インタビュー一覧

コメント