生物、人間を知るおススメ書籍10選(後半)

生物、人間を知るおススメ書籍10選(前半)に続いて、残り5冊をこの後半で紹介します。

繁栄

<サクッと読める 1 2 3 4 5 がっつり>

<概略>

ヒトが大成功を収めた要因が「分業」と「交換」であるとし、アイデアの交換=共有によって、さらなる繁栄が到来すると告げる。比類なき“合理的楽観主義者”宣言の書。(※「BOOK」データベースより)

<個人コメント>

人類がなぜ現在のような状況となっているか、「交換」(分業)を軸に述べられています。著者は生物学関連の本を良く出している方ですが、この本では生物的観点から、人類の社会の在り方を記載しています。

やわらかな遺伝子

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<概略>

私たちを形成するのは「生まれか育ちか」――長年の論争に、最新及び過去の膨大な研究データを用いてまったく新しい考え方を示した世界的ベストセラー(※「BOOK」データベースより)

<個人コメント>

前述した「繁栄」と同じ著者です。「生まれ」か「育ち」かに関して、様々な観点から述べられています。


遺伝子もあくまで歯車のようにロジックで成り立つものかもしれないけれど、微妙な差異への感受性やそれに伴う発現の多様性が「やわらかさ」と生み出し、かつそれが「生命」の強みなのかな感じた一冊です。

生物多様性

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<概略>

熾烈な「軍拡競争」が繰り広げられる熱帯雨林や、栄養のない海に繁栄するサンゴ礁。地球まるごとの生態系システムを平易に解説しながら、リンネ、ダーウィン、メンデルの足跡も辿り直す、異色の生命讃歌。(※「BOOK」データベースより)

<個人コメント>

生物多様性の重要をこれでもかと説き続けてくれる本です。この本ではありませんが、霊長類、特に人類は「自己」を強く意識するようですが、他種においては「自己」の認識が弱いとの見方もあります。


また、生物にとって「ずっと続くことが至高の価値」としており、そのために克服すべき「熱力学第二法則(秩序→無秩序)」は代謝によって克服し、「環境の変化」に対しては「多様性」によって克服すべきとの主張にも納得し続けました。

生物と無生物のあいだ

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<概略>

生命とは、実は流れゆく分子の淀みにすぎない!?「生命とは何か」という生命科学最大の問いに、いま分子生物学はどう答えるの(※amazonより)

<個人コメント>

生命の特徴として、「秩序を維持するために、中身の変化はあるけれど、全体としては変わらずに済む能力」また、「秩序を新たに生み出す能力」という、「動的平衡」という概念を中心に述べられています。

大学生物学の教科書

<サクッと読める 1 2 3 4 5 がっつり>

<概略>

第1巻 細胞生物学 / 第2巻 分子遺伝学 / 第3巻 分子生物学 / 第4巻 進化生物学 / 第5巻 生態学

<個人コメント>

アメリカのMITをはじめ米大で広く使われる教科書です。生物に関してある程度がっつり学んでみたいという方にはおススメです。


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