「19世紀は物理、20世紀は化学、21世紀は生物とIT」と言われます。ここでは個人的におススメの生物、人間を知る科学よりの本を前半・後半にわけて10冊紹介します。
脳がつくる倫理
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<概略>
われわれの道徳観は何に由来するのか?良心、宗教、それとも脳内ホルモンか?脳科学や進化生物学の最新の成果を取り入れ、心の哲学のパイオニアが人間の本性に大胆に切り込む。(※「BOOK」データベースより)
<個人コメント>
道徳・倫理に限らず、日々の振る舞いや思考は、遺伝や進化に基づくといった、いかにも生物学的な視点の本です。倫理や道徳、または直観に関しても、平均すれば直接的もしくは間接的に役立つために行われているとの記載。
読んでいると、自分自身が機械的にプログラミングされた「物体」のように感じ、嫌悪される方もいるかもしれません。ただ、自分自身に組み込まれた「何か」ができた過程や仕組みを理解することは、自分自身を楽しませるのに大いに役立つのではと思います。
脳のなかの天使
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<概略>
バナナに手をのばすことならどんな類人猿にもできる。しかし、星に手をのばすことができるのは人間だけ。類人猿は森のなかで生き、競いあい、繁殖し、死ぬ―それで終わりだ。
人間は文字を書き、研究し、創造し、探求する。なぜ人間だけユニークな進化を遂げているのか?神経学者が解明する脳と心の謎。(※「BOOK」データベースより)
<個人コメント>
この本に記載されていることですが、ビックバンから始まり、無数の小さな小さな原子から現在の脳が出来上がり、その脳が天使を想像し、無限の意味を熟考したりするようになったことに、畏怖の念を誘います。
すべてが解明されているわけではありませんが、この本ではなぜ前述したようなことが脳で生じているのかを、分子レベルでの解説されています。
神は妄想である
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<概略>
神の存在という「仮説」を粉砕するために。―古くは創造論者、昨今ではインテリジェント・デザインを自称する、進化論を学校で教えることに反対する聖書原理主義勢力の伸張など、非合理をよしとする風潮は根強い。
あえて反迷信、反・非合理主義の立場を貫き通す著者の、畳みかけるような舌鋒が冴える、発売されるや全米ベストセラーとなった超話題作。(※「BOOK」データベースより)
<個人コメント>
「利己的な遺伝子」の提唱で有名な、ドーキンス著作の一冊。宗教を信じる人、進化論を信じる人、どちらの人にも読んで欲しい一冊です。
ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか
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<概略>
世界各地に残された人類の進化の足跡と、心理学、遺伝子学、経済学、脳科学などの知見から「心」の変遷を解き明かす!第10回パピルス賞を受賞した、傑作科学ノンフィクション!!(※「BOOK」データベースより)
<個人コメント>
人類の成り立ち、特徴、文化の推移を生物的な視点から網羅的に記載されています。分子レベルの話はほとんどなく、遺伝関連の話等に抵抗がある方にも問題なく読める本だと思います。
人類はどこから来て、どこへ行くのか
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<概略>
大反響を呼んだ『社会生物学』の刊行から40年、生物学の巨人エドワード・O・ウィルソンが人類の来し方行く末を壮大に語る、総決算の書。(※「BOOK」データベースより)
<個人コメント>
生物的な観点から、人類の社会の在り方を考える本です。アリなどの他種の在り方との比較を通じ、題名通り、人類の過去や未来についても考える本です。
残り5冊の後半はこちら
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