ICO(Initial Coin Offering)とは?

テクノロジー

個人的に注目している、最近過熱気味な「仮想通貨」。昨日、ICO(Initial Coin Offering)に関するセミナーに行ってきたので、自分の頭の整理兼ねて、ICOとは何かに関して記載します。


ちなみにこのセミナー、100名ほど参加者がいて、ビットコイン保有率は約9割、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の保有率は約6割。日本での暗号通貨に関する口座は、まだ100万口座(人口比1%以下)も開設されていないとのこと。


「資金調達の民主化」と言う人もいれば、「架空のバブルであり、あとには何も残らない。」と危惧する人もいます。その実態は?

ICOとは?

→”Initial Coin Offering”、仮想通貨を独自に発行し、公に売り出すこと。みんなが使う取引所で取引され、価値が上がることを期待して買う人がここ最近急増しています。


最近(2017/06/13)では、瞬時に時価総額が167億円に達するような案件もありました。


現代に蘇るケインズ通貨「バンコール」、ブロックチェーンICOで167億円調達


ICOを理解するには、株式によるIPO(Initial Public Offering:新規上場)と対比させるとわかりやすいと思うので、まずはIPOに関して記載します。

IPOとは

既存の株式市場における、一般的な資金調達方法の一つです(資金調達以外の目的もあります)。自社株を取引所を通して初めて公に売り出し(既存の株を公にしたり、新規に株を発行したり)、証券取引上に上場することを指します。


上場時に株価が大きく上昇することが多く、投資家に人気の取引でもあります。上場後は証券取引所で基本誰でも売買できるようになります。ただ、上場にあたっては厳しい審査を通る必要があり、基準を満たさなくなると上場廃止もありえます。(最近の東芝問題etc)

IPOとICO

ざっくり対比させてみます↓

※日本ではまだICO案件なし(2017/07/02)

その他ポイント

・仮想通貨、世界の市場は2016年8月に約1兆円、2017年3月に3兆円、6月に11兆円。


・仮想通貨の種類は1000とも2000とも言われ、増え続けている。怪しいものがたくさんある。


・規制が世界的に追いついていない状況で、緩い状況。今後どんどん厳しくなり、半分以上の暗号通貨が消えるとだろうという意見あり。


・量子コンピューターが普及すれば、既存の仮想通貨が一変する可能性あり。量子コンピューターによる新しいブロックチェーンの仕組み、暗号通貨ができるかもしれない。

現状はバブルなのか?

バブルだと思います。ただ、バブルが必ずしも悪とは思っていません。特にこの記事を読んで、いろいろ考えさせられました。


VALU、ブロックチェーンで岐路に立つ日本のネット業界


この記事を読むと、人類の急速な変化にはバブルはつきものだと感じます。下手に時間かけてちまちまするより、玉石混合で一気に駆け上がり、良質なものが残るというのは、自然の摂理をうまく利用できている気がします。


「仮想通貨」や「地域通貨」、さらには日本で広がりつつある「コミュニティ財団」等、「お金」の在り方を変えそうな取り組みが最近増えています。このあたりの分野は、自分自身がまだまだ勉強中であり、かつかなり注目しているので、今後も関連の投稿していく予定です。

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