こんな修論を書きたい、こんな内容を研究したいといった思いが強くて大学院に進学する人は多いかと思います。
今回はイギリス大学院におけるそんな修士論文のスケジュールに関して記載します。
スケジュール
※あくまで私の場合(Edinburgh大学のScience and Technology in Societyというコースの場合です。大学や日本でいう学部が一緒であっても、一番細かい所属コースが違えば全然スケジュール感が異なりますので、あくまで一つの目安にして下さい。)
9月-12月(1学期):特にコースとして何もない。
1月(2学期スタート):約1カ月くらいあげるから、Supervisor割り当てるためのざっくりした研究内容をWord 1枚くらいでまとめるように通達される。加えて、コースの管理者とめっちゃざっくりとした方向性を対一で話し合う。
*Supervisorとは、修士論文を書くにあたって個別に指導してくれる担当教官のような存在です。
2月:ざっくりした研究内容を提出。
3月:Supervisorが割り当てられる。
4月初旬:Supervisorと対一で面談(コロナのためにオンライン)。研究内容の絞り込みに関して話す。
4月下旬:二回目の面談。構成や研究テーマがある程度固まる。
5月初旬:IntroductionやBackground、Literature Review(先行研究)、Methodology(研究方法)といった、修論における前半部分の内容に関して詳しめに話す。5月下旬頃にBackgroundとLiterature Reviewの下書きを提出することになる。
5月20日現在:文献読み込み&執筆中。
8月13日:提出期限。(この締切は他の大学に比べて早いと思います。大抵8月末頃であり、9月末頃である場合も聞きます。)
詳細
1)大学やコースによっては、1学期の頃から論文の研究内容に関して話し合ったり、研究の進め方や構成などを学ぶ機会があるようです。私の場合はこのあたりの機会はありませんでした。
2)私のコースの場合、研究内容をコースの管理者にみんなが提出し、内容に基づいて Supervisorが割り当てられました。(希望を申告することも可能。)コースによってはまったくランダムに割り当てられる場合や、最初から自分が希望する先生に直接コンタクトを取ってお願いする場合などさまざまです。
ただ、Supervisorが自身が研究したいテーマに疎い場合、当然ながら専門的な内容のアドバイスがもらえないので、Supervisorが誰になるかは重要です。
私の場合、研究で用いるスキームに精通している方が担当になってくださり、現状良かったと思っています。
3)面談内容や頻度はホントにSupervisorごとに変わります。場合によってはほとんど放置といった状況も、他の方のブログを見ているとあるようです。逆に、ほとんどすべての内容を読み、校正もしてくれるといった先生もいるようです。こればっかりは運も大きいかと。
もともと私の学部では、Supervisorは少なくとも1つのChapterはちゃんと読んでアドバイスするようにといった決まりもあり、文字量の関係から2 Chapter分をまずは見てもらう予定です。
4)私の場合、ざっくりした内容をWord 1枚で提出するぐらいしか、実際の執筆前に必要なことはありませんでした。しかし、コースによっては仮の研究内容に関して先生やクラスメイトの前でプレゼンしたり、3000や5000 wordsの計画書の提出が必要な場合もあるようです。
もともとの予定
留学する前からこれをこういった手法で研究する!もうこんな文献読んでいるといった人をみかけますが、私の場合ものすごくざっくりした状況でした。
「日本における科学の状況をざっくり知るため、政策や産学連携に関して調べたいなー。」といったレベル感です。これがあまりにも広すぎるトピックであるため、1月頃に「バイオ」に絞ることに決め、まだ広いため、「バイオ医薬」に関して書くと4月の中旬に決まりました。
まだ確定ではないですが、現状「日本におけるバイオ医薬セクターの好機と課題」というタイトルで、このあたりの政策や産学連携、研究状況に関して書く予定です。
修論に関しては随時記載できたらと思います。
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