今回はイギリス大学院生活において、成績の比重が大きいエッセイ課題の構成に関して、これまでの経験をもとに、こんな感じなら合格は確実!という内容です。
前提
・イギリスの評価は大抵50以上で合格、60以上でいいね!、70以上で素晴らしい!!!って感じです。90や75を取る一方、55を取ったこともあります。
・あくまで目安なので、それぞれの字数は大きく上下することがあります。
構成
3000 wordsの場合
300 words:イントロダクション
100 words:大まかな結論
300 words:背景
650 words:主張1
650 words:主張2
700 words:主張3
300 words:結論
1000 wordsの場合
100 words:イントロダクション
50 words:大まかな結論
150 words:背景
300 words:主張1
300 words:主張2
100 words:結論
イントロダクション
3000 words課題なら300 wordsほど、1000 words課題なら100 wordsほど
・そのお題に関する基本事項や直近の動きなどを記載。かつ、このエッセイの目的や動機を書く場合も。
・特に最初に一文目で興味を引くような出だしが理想。個人的には疑問形で始めることが多いです。
例:お題「政策における意思決定において、非専門家の果たすべき役割は何か?」
→(冒頭)政策に関わる専門家は万能なのだろうか?・・・
お題に関わる内容をちょっと違った視点から問いかけて始める感じです。
・注意点として、例えばバイオテクノロジーに関するお題で、「最近ではバイオテクノロジーが盛んになってきている。」と記載する場合でも、このような発言には逐一引用が必要です。※イントロに限った話ではないですが。
・イントロの終わりにはこの文章の構成を載せておくことをお勧めします。「このエッセイでは、最初に背景かくよ!次は主張1に関して・・」って感じです。
大まかな結論
3000 words課題なら100 wordsほど、1000 words課題なら50 wordsほど
・イントロの一部分みたいなもんです。課題によっては最初に必ず入れておくように指摘されることもあります。自分の主張を簡潔に述べ、エッセイのポイントを明確にしておきます。
背景
3000 words課題なら300 wordsほど、1000 words課題なら150 wordsほど
・お題にまつわるこれまでの経緯を記載。ここに関しては授業で扱われていた内容を並べることが多いです。これによって「私は授業の内容理解しているよ!」ってことと、「あくまで今回のエッセイは授業の内容の発展版!」的なことをアピールできます。
というのも、あくまで課題は「授業」の課題であり、授業の内容を正確に理解できているか否かも評価基準に含まれるためです。私の場合、イントロと背景には、授業で挙げられた予習論文を基本的に盛り込みます。
主張
3000 wordsなら、背景までと結論に必要な字数を引いた、残りの字数を3で割り、1000 wordsなら2等分するのがおおまかなイメージ。もちろん内容によって割る数も多少上下します。3000 wordsなら2-4、1000 wordsなら1-3ぐらい。
特に3000 words以上だと、ひとつのことをだらだら書いてもメリハリがないので、主な主張をいくつかに分けて記載します。
特にここでは、ひとつのまとまりの最後に一定の要約をいれることをお勧めします。つまり、700 words×3で主張を3つするとき、1つ目の700 wordsの最後にその内容のまとめを記載します。同様に他の主張に対してもまとめをそれぞれ最後に記載します。
結論
ここではあまり新しい内容を盛りこまず、あくまでこれまでの内容をまとめる感じです。
その他
・3000 words以上の課題だと、1つの主張の代わりに具体例を盛り込む場合がよくあります。具体例1つ紹介して、2つの主張を続けるなど。
・結論の前にDiscussionというパラグラフで、これまでの内容を議論させることもあります。
・実際に書き始める前に、授業担当の先生と対面やメールで構成や利用する主な資料を話し合うことが多いです。この過程が必須になっている場合もありますし、必須でなくてもお願いすることをお勧めします。
・先生によっては、締め切りのある程度前(1週間ぐらい)に仕上げれば、内容を見て改善点などを教えてくれる方もいます。
最後に
今回の構成で、授業の内容を盛り込み、大きく間違ったことがなければ合格点はもらえるはずです。それ以上は内容次第!逆に構成がめちゃくちゃだと、いくらそれぞれの内容がよくても不合格になることがあると聞きます。
ご参考に!
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