世界各国に散らばる青年海外協力隊へのインタビュー企画。今回はひょんなことから知り合った、ドミニカ共和国に派遣中のAさんから、コーヒーを使ったピアスなど、面白い活動を色々お聞きしました!
2017-1次隊・ドミニカ共和国・コミュニティ開発・Aさん
まず初めに、協力隊に参加したきっかけを教えてください。
協力隊員と話すとき、大概この話でてくるけど、これ!といったものはないんよね。ただ昔から興味はあって、かつ働いていた会社で休職して行ける制度があったから、参加している感じやね。
でも、出張でベトナムに行った時、こっちが注文をくれるお客さんということもあるけど、入社2年目のペーペーな自分にすごい低姿勢な人らに工場で会った。
たまたま日本に生まれ、たまたま恵まれた教育を受けて今の会社にいるだけやのに、たまたまベトナムに生まれたことで、こんな差ができてしまうのかと疑問を抱いたのも、きっかけになってるかも。
住んでいる環境に関して教えて下さい。
県の中でも地域によって停電や断水の頻度はまちまち。毎日ある同期もいる。ただ、自分の場合は川から直接チューブで水を取っているから、断水はない。たまにトラックがそのチューブを踏んで切ってもうたりはあるけど、1日あれば直る。
電気は毎日昼に計画停電で、朝晩しかないんよね。あと、ドミニカ含む中南米はホームステイが基本で、うちはホストファミリーが温水器のタイミング握ってもうてる。ネットに関しては、山奥やけど4Gが使えて問題なくて、ガスも使ってるような環境ですわ。
こっちの人の食生活は毎日お昼に豆を食べてて、国民食みたいんなもん。米やバナナ、といっても芋とバナナの中間みたいな感じのも食べてる。首都には日系3世の人が営んでいる日本食レストランもありますね。
国や任地の魅力を教えて下さい。
ドミニカ人、ホンマにやさしい!迷っていたら「大丈夫か?」とみんな声かけてくれるし、「そこまで!?」っていうくらい親切にしてくれる。あとめっちゃ陽気。
どのような活動をしているのですか?
カトリック系のNGO配属で、そこは「ドミニカ北部の田舎のコミュニティに対して、医療や教育、インフラや農業の発展に貢献」を目的としている。で、要請内容は「花の栽培とそのマーケティング」やってんけど、正直これはあんましてない現状やね。
と言うのも、コーヒー産業が盛んで、基本みんなこれで生計たててる。けど、工場に原料持って行って製品化しても、個人への還元が少ない状況やから、自分らで商品化するサポートしたりしてる。あと、石鹸作ったり、ビニールハウスの温室使ってイチゴを育てたりもしてるわ。
コーヒーピアスの取り組みに関して教えて下さい。
※提供頂いた写真↓
自分が協力隊としてこの地域に来るってことで、グループが前々からしたいこといくつか考えてくれとったんよ。そのアイデアの1つがコーヒーを使ったアクセサリー。グアテマラ、ホンジュラスといった、この国や周辺国ではもともと結構取り組まれていたことでもあったしね。
ただ、最初は「みんなの自主性を大切にしたい。」っていう理想を高く掲げすぎて、任せることが多かった。そしたら「あいつは何をしてるんだ?」っていう状況になってもうた。そんで、正直最初は頓挫したんよ。
けど、さっきも言ったコーヒーの商品化を手伝ってたら、改めてまたこれしようという流れになった。かつ、手工芸を教えている同じ国の隊員も似たようなこと丁度してたから、改めて取り組み出したんよね。で、前の反省活かして、今度はまずは自分で色々作って、見せてみたりしたら軌道に乗り出した。
ただ、バザーとかに出したりはしているけど、「ここ!」っていう売り場がまだ確保できていない現状でもあるかな。
あと約1カ月で帰国ですが、残り期間でしたいことは何ですか?
現地の人に今まで伝えてきたことが残るようにしたいね。これまでの活動もあってか、最近支援しているグループで、自分たちから今後のためにそれぞれの役割をちゃんと決めておこうっていう意見が出てたりして、「チャンスやー!」と思いながらいい形で終われるようにしてます。
協力隊参加前と今とで変わった価値観などありますか?
来る前は結構完璧主義みたいなところがあってんけど、さっき言ったような理想求め続けても、どうにもならんこともある。そういった場合に、うまく修正できるようにはなったかな。
あと、特段幻滅ってわけでもないけど、「それどうなん?」って思うようなお金のバラまきっぽい政策なんかも見て、現状は知れて良かったなと思てる。
日本に帰ってすぐにしたいこと&今後したいことは何ですか?
まずは色んな人に会いたいね。今後としては、現職参加なんで会社に戻ります。勤めているスポーツメーカーがスポーツを通じた健全な発展を掲げていて、良いなと思てます。
かつ、最近やとレバノンの難民の子供たちへの支援とかもしていて、この会社が戦後の日本を盛り立てる、一助になったのと同じようなことを、海外でも出来たらなと思てます!
ありがとうございました!
ちょっとしたきっかけで知り合ったAさん。隊次も国も違いますが、なんか面白そうだと思いお声がけしたら、快くインタビューを受けてくれました。
コーヒーを使ったアクセサリーはアフリカであまり聞いたことがなく、世界中の取り組みや生活を知れる機会として、自分自身楽しくお話させてもらいました。
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