自分の創意工夫次第で色んな事ができる青年海外協力隊。今回はユニークな人が多い隊員の中でも、一際ユニーク、かつ素晴らしいなと感じた、ある隊員(マラウイにおける先輩隊員・田仲さん)の音楽活動に関して記載します。
結論から述べると、九九が苦手な生徒が多い、マラウイの状況を打破するために作られた「かけ算」ソングのご紹介です。加えて、「自然保護」をテーマに観光省に取り上げられた曲などもご紹介します。
※この活動に取り組まれた方自身のことや、活動の背景は別のインタビュー記事に掲載しています。こちらでは曲の紹介に重点を置いています。
Tidziwe Multiplication
かけ算ソング
マラウイのかけ算能力向上を目的とした曲です。日本でいう小学校6年生に対して実施した、かけ算テストの正答率が30%台(同じテストを日本の6年生に実施すると99%の正答率)といったマラウイの現状を改善するために、今回の曲は作られました。
小学校で活動する隊員が多いマラウイにおいて、作成後多くの学校で紹介され、ある学校ではかけ算評価テストの平均点が45点から71点まで向上したとのこと!歌やダンスが大好きなマラウイに適した、素晴らしい取り組みだと思います。
JUMP ROPE
縄跳び
今回の一連の音楽活動における、記念すべき第一作目です。(※田仲さんの職種は「小学校教育」で、活動の一環として今回の音楽活動に取り組まれていました。)
もともと教員養成学校における教員候補の学生と、縄跳びクラブの運営をされていました。その活動の節目として、記念的な意味合いで作られたのがこの曲です。そして、これが隊員に広まり、かけ算ソングや、その他の様々な楽曲づくりに発展していったそうです。
MBATATA
スイートポテト
マラウイの日常を歌った曲です。「電気が無い夜でも星や月明かりの下、友達と一晩中語りあえる。」といった、日常に溢れているラッキーを描いた曲です。
CHILENGEDWE -NATURE-
自然保護
広大な自然が広がるマラウイにおいて、自然保護は大きな課題となっています。電力不足のために炭を必要とし、木が切られ続ける現状。ポイ捨ても常習化しており、こういった状況を懸念して作られた、自然保護をテーマにした曲です。完成後は環境番組に出演されたり、観光省にも取り上げられたそうです!
Samala Moyo
食習慣
「アフリカ=飢餓で苦しんでいる人が多い」というイメージが、いまだにつきまとっている感じがしますが、現状は肥満や偏った食習慣で体調を崩す人が多い一面もあります。その改善のため、健康的な食習慣の大切さを訴える曲が作成されました。
One world
一つの世界
※音源はこちらから
この3月に活動を満了し、日本で教員として働かれている田仲さん。せっかくできたマラウイとの縁を大切にしたいという思いから、日本の生徒に歌詞を考えてもらい、マラウイの人にそこから曲を作ってもらうという、素敵なコラボレーションによってできた曲です!
他にも素晴らしい音楽の数々が、上記の音楽も含めこちらからご覧になれます。
正直、自分は今回とりあげた一連の活動にはまったく関わっていないのですが、いつもすごいなー!とワクワクしながら活動の様子を聞いていました。そして、是非こういった活動を色んな人に知ってもらいたいという思いから、今回の記事や、より詳細な背景などを述べてもらったインタビュー実施に至りました。
If you want to connect with people
It’s possible
Wherever you are, wherever they are
It’s possible
Even though
Your skin is different
Your hair is different
Your color (is) different
(最後記載のOne worldより抜粋)
コメント