ハイプ・サイクル(英語: hype cycle、ハイプ曲線)は、特定の技術の成熟度、採用度、社会への適用度を示す図である。ガートナー社がこの用語を造り出した。(※Wikipediaより)
8月に世界、10月に日本のテクノロジーの動向がそれぞれ発表され、この投稿では世界編での35のキーワードや5つの主なトレンドに関して記載します。ちなみに世界編は8/22、日本編は10/11付の告知としてガートナー社HPよりまとまった資料を見ることができます。
35のキーワード
拡張現実(AR)
Augmented Reality、現実世界にデジタルな表示を情報を表示。ポケモンGOなど。
スマート・ファブリック
センサーなどが組み込まれた繊維。病人の衣類に組み込み健康状態を確認するなど。
複合現実(MR)
Mixed Reality、ARとVRの組み合わせのようなイメージ。ARではできない表示された映像を身体の動きに合わせて操作などもできる。
自律走行 (レベル4)
特定の場所でシステムが全てを操作してくれる。
コネクテッド・ホーム
Connected Home、家の中のIoT化。スマホからの遠隔操作も可能。Amazon Ecoなど。
ブロックチェーン
インターネットが「情報」の「共有(複製)」を可能にし、この技術によって「記録」や「契約」が(不透明な)第三者の管理を介せずに実施できるようになる。ビットコインを成り立たせている技術でもある。
シリコン負極電池
従来電気自動車などに用いられてきたリチウムイオン電池に比べ、高い貯蔵容量、高いエネルギー密度。
仮想アシスタント
コールセンターのオペレーターの機械化など。
IoTプラットフォーム
IoTのための配線のような役割、得られたデータの蓄積、サービス化するための開発環境などの総称。
カーボン・ナノチューブ
軽量かつ、強度は鋼の約20倍、熱伝導性は銅の約10倍、電気伝導性は銅の約1000倍といった素材。
ディープ・ニューラル・ネット(ディープ・ラーニング)
人の脳の神経構造を模し、情報に重みを与えモデル化。AI分野における機械学習の方法のひとつでもある。
デジタル・ツイン
製品などをコンピューター上で再現する、シミレーションのイメージ。
バイオチップ
チップ上に検出用DNAなどを固定し、標的分子の検出を行う。
スマート・ワークスペース
温度や照度を自動で管理してくれる場所。単純により快適・柔軟な仕事場を示す場合も。
ブレイン・コンピュータ・インターフェース
Brain-Computer Interface、脳とデジタルの結合。身体麻痺を患った人の意思表示などに利用。行き着く先は攻殻機動隊?
自律モバイル・ロボット
円型の掃除機ロボットなど、そのまま。
スマート・ロボット
自律モバイルロボットよりも高度なイメージ。人と会話するなど。
ディープ・ニューラル・ネット向けASIC
機械学習のための回路。※Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路。
AI PaaS
PaaS:Platform as a Service。サービスとしてのAIプラットフォーム。
量子コンピューティング
0と1だけではなく、複数の状態を並列させることによる、従来PCに比べた圧倒的機能向上。
5G
第5世代移動通信システム。より早く(速く)、より多く(大量データ)、より大勢に。
立体ホログラフィック・ディスプレイ
SFによく出てくる、人とかがバーチャルで現れるイメージ。
自己修復システム・テクノロジ
コンピューターが自らバグを修正。
会話型AIプラットフォーム
AIによる意図などをくみ取った会話が可能なインターフェース基盤。
自律走行(レベル5)
場所の限定なくシステムが全てを操作。
エッジAI
Edge(端)。身近なデバイスでのAI化。クラウドでの処理に頼らずに済む。
エクソスケルトン(外骨格)
外骨格型、あるいは衣服型の装置であり、身体障害者の補助だけでなく、サイボーグのような人体強化の方向性もある。
ブロックチェーンによるデータ・セキュリティ
ブロックチェーンの情報漏洩やデータ子乳に対する利用。
ニューロモルフィック・ハードウェア
脳の構造を模倣したより大量のデータを低エネルギーで処理。
ナレッジ・グラフ
Googleの検索アルゴリズムの仕組みの一つ。人物や作品などあらゆる物事に関し、それぞれの情報の関係性や属性を把握し、反映した検索結果を表示する機能。
4Dプリンティング
「3Dプリンタ技術」+「形状が遷移」。
汎用AI
特定の用途や目的に限定せず、自律的に思考・学習・判断・行動する人工知能(AI)。
スマート・ダスト
微小サイズのセンサーによる体内や遠隔地の情報検知。
空飛ぶ自律走行車
そのまま。
バイオ技術 (培養組織/人工生体組織)
細胞や内臓などを分子レベルから組み立てること。人工培養肉など。
5つのトレンド
AIの民主化
10年以内に誰もが身近にAIが備わった機器を扱うようになる。自動運転や自動オペレーターなど。
エコシステムのデジタル化
ブロックチェーンなどによる経済活動等のデジタル化が進む。キャッシュレスや信用の数値化。
DIY (自己流) バイオハッキング
10年もすれば「トランスヒューマン」が現実となる。電子機器を埋め込んだり、遺伝子を好きに編集したりする世界。
透過的なイマーシブ・スペース
Immersive:没入した。テクノロジにより一層快適化する生活環境。
ユビキタスなインフラストラクチャ
Ubiquitous:いつでもどこでも。時間・場所問わずにネットワークを介したサービスなどが受けられる。
※ちなみに日本版はこちら↓
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