世界銀行による、途上国がイノベーションの恩恵を十分に受けられていない状況にあることを指摘したレポート。
要約
・多大なリターンが見込めるにもかかわらず、発展途上国におけるイノベーションへの投資は、様々な観点から、先進国よりもはるかに低い。
・このレポートは以下3点、「イノベーションへの投資は、大きなリターンが見込まれることに気づくこと」「様々な企業がイノベーションを受け入れること」「政府がイノベーションのための効果的な政策を施行すること」の重要性を中心に記載。
・前述した3つが不十分であるがゆえに、(既存の)イノベーションの恩恵を十分に受けられていない、「イノベーション・パラドックス」が途上国で生じている。
・そもそも「イノベーション」とは、シュンペーターによる「新製品や既存製品の改良」「産業における新しいプロセスや技術」「新しい市場の開拓」「原料の新しい供給源の獲得」「産業組織の変革」を意味することが多い。
・研究開発にあてる資金は特許数と相関があり、さらにそれぞれの増加に伴い収入の増加も見られ、技術や製品の発明・発展が経済成長の基礎となることは明白。
・企業における管理・組織体制の向上はイノベーションのために重要。
・研究開発だけでなく、管理・組織の向上に対しても政策として重視すべき。
・「幸運は用意された心のみに宿る(パスツール)」
感想
ICT4Dという言葉が国際協力まわりで耳にすることが増えてきました。(※ICT for Development)ただ、そういったイノベーションの恩恵が途上国においてまだまだ享受できていないという現状。ここでは組織や管理体制の強化が大切であると書かれてありますが、現状のマラウイだとまだまだ初期投資のハードルが高いことが課題であるのかなと感じたり。
食料だけも見ても、資金が伴った需要があるにも関わらず、供給が追い付いていない状況だと判明しつつある今日この頃のマラウイ。ケニアなどの注目を集めている国に限らず、適切な初期投資とイノベーションとされる技術を導入すれば、リターンとしても国の発展度合としても、アフリカどこも魅力的なんじゃないかと感じる日々です。
Technology News
医師をもっと身近に。24時間365日いつでも診断してもらえるチャットアプリ「MediQuo」 IDEAS FOR GOOD
→医療の市場化というか、どんどん双方向的なものになっていきそう。
PoW vs PoS論争の概要 BTCN
→イーサリアムも、PoW→PoSへの移行とのこと。富の偏在など、共通する問題も多そうでまだまだ理解が足りない・・。
International Cooperation News
US sanctions lift paves way for Sudan’s e-commerce entrepreneurs CNN
→マラウイでは配達のシステムが成熟していないのか、配送サービスは皆無のイメージ。
Tesla in fatal California crash was on Autopilot BBC
→乗り越えていかないといけない試練。でもマラウイでの自動運転は、道路状況とか考えると一段とハードル高そう。動物うろうろしているし。
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