トップ画像は、マラウイでの2年間、幾度となくお世話になるであろう、首都に売っているインスタントラーメン。値段は500クワチャ(約75円)。日本で食べるインスタントと変わらないクオリティ、かつ当然ながらお湯さえあれば一瞬でごちそうにありつけるすぐれもの。
ある日突然、人類よりも科学諸々が色々解明されている存在がやってきて、「インスタントラーメンは体によくないから、やめた方がいいよ!」と言われたとする。
多分やめられない。
もっと簡単な話、たばこは体に悪いからやめた方がいいよ!と言われているけれど、やめられない人がたくさんいる。
自分の任地で活動するうえで、こういった視点が大事なんじゃないかと考えているこの頃。
つまり、将来的に悪い結果が導かれるのが自明であっても、その人にとっては今までし続けてきたことであり、それを「論理的にこうだからやめよう!」って言ったところで、理解はできるかもしれないけれど、行動は変わらない。
なんか文字にすると当たり前だろって気がするけれど、普段何かを伝えようとする時に、こういった視点って大事なんじゃないかと。
鍵となる課題は、発展途上国の状況にあわせて「あと押し」をデザインすることです。
貧乏な人々は、他の人を悩ませているのと同じ問題にとらわれています。情報不足、弱い信念、そして問題の先送りなどです。確かに貧乏でないわたしたちは、いくらかよい教育を受け、情報も持っていますが、そのちがいはたいしたものではありません。
豊かな国に住む者は眼に見えないあと押しに囲まれて生活しています。(貧乏人の経済学/みすず書房)
最近読んでいるこの本、かなり気づきを与えてくれる。
見えない後押しのデザイン、頑張ろう。
他人は違う、彼らは貧困の中でも幸せに生きている、と装うのは簡単だ。だけど私たちは心から他に耳を傾ける勇気を持たなければならない。(ジャクリーン・ノヴォグラッツ)
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