派遣前訓練15日目 歯と新しい動き

派遣前訓練

本日のざっくりとした流れ

 

<午前>

語学

<午後>

派遣国調査

局長講和

歯科衛生

 

局長講和

青年海外協力隊事務局長による講和

 

青年海外協力隊事務局が目指すもの

<VISION>

人と人を繋ぎ、世界と日本を元気にします。ボランティアを日本の文化に!

 

<MISSION>

1)開発途上国の経済・社会の発展と復興に取り組みます

2)異文化社会での相互理解を深め、共に学び共に生きる力を育みます

3)ボランティア経験の社会への還元を促進します

 

正直、事務局長だからこその思いや視点、もっといえば個人として伝えたいこと、考えていることをもっと語ってほしかった。コミュニティ開発研修5日目と全体を振り返ってで得たような、いろいろな視点を期待していた分、少し残念。

 

歯科衛生

「歯」に関するお話。とても勉強になった。講師は協力隊OBの歯科医さん。意識されていないのだろうけれど、自然と引き込ませるような話し方。「NASAより宇宙に近い町工場」で有名な植松電機の植松さん(TED×Sapporo)のような、なまりたっぷりな話し方。かつスピード速い。面白かった。

 

幸か不幸か、「歯」に関して特に今まで困った経験がなく、ちゃんと体系的な知識を得ようと考えていなかったので、学ぶことが多かった。印象的なこと記載↓

 

・成人の歯を失う原因の60%は歯周病、40%は虫歯。どちらも細菌による感染症

・歯磨きの目的は、食べカスの削減ではなくて、食べカスに集まった細菌の削減

・口の中が乾燥している、就寝中に細菌は増えやすい

・よって、就寝前後の歯磨きがもっとも効果的。食べた後の歯磨きは、口のなかをスッキリさせたいなら、すればいい程度

・海外では「歯を抜く」という選択が安易に迫られるが、できるだけ「抜かない」意思を示した方がいい

 

とっても素敵なOBさんでした。

 

新しい取り組み

訓練所生活とは関係ないけれど、ソーシャルセクターで面白い動きがあり、整理兼ねて記載。

 

命をつなぐ「こども宅食」で、1000人のこどもと家族を救いたい!

こども宅食は、東京都文京区と5つの非営利団体が共同で運営しています。

生活の厳しいひとり親家庭など1,000世帯のご自宅に1-2ヶ月に一度食品を届け、それを切り口にこどもの貧困問題を解決する新しいセーフティネットを創ります。

まずは小さな成功事例を創り、同じ仕組みを全国に拡げるのが私たちの目標です。

(※プロジェクトオーナー:子供宅食コンソーシアム(東京都文京区)より)

 

ソーシャルセクターで話題の「コレクティブ・インパクト」。自分も過去記事で記載しましたが、「行政」「NPO」「企業」等が枠を越えて共同する取り組み。おそらく本格的なものとして、日本で初の実施。このプロジェクトだと、ただ「食料を届ける」のみならず、根本的な問題を相談しながら解消していき、ゆくゆくは「(日本の)子供の貧困」を解消するモデルとして、全国展開を目指しているとのこと。

 

「(日本の)子供の貧困?」と思う方もいるかもしれない。けれど、「相対的貧困」、等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人員の平方根で割って調整した所得)の中央値の半分に満たない水準で生活している状態を指す。この「相対的貧困」が母子家庭であればおよそ年収173万円以下であり、ひとり親家庭では50.8%と、OECD加盟34カ国の中で最も高い水準になっている現状。

 

訓練所生活をしていると、どうしても海外に目が行きがちな人が多く、全然いいことだと思うけれど、日本の課題への関心も、訓練所であっても、任地へ行っても持ち続けてほしい。

 

訓練一覧

※外務省とピコ太郎がSDGsでコラボ!面白い取り組み

ピコ太郎氏による岸田外務大臣表敬

ピコ太郎 × 外務省(SDGs)~PPAP~

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