青年海外協力隊として派遣されるまでの過程において、2カ月ほどの国内合宿は有名ですが、こちら以外にも、職種や要請内容によって、「技術補完研修」が実施されます。
昨日より、私が応募した職種である「コミュニティ開発」対象の、研修5日間が始まりました。市ヶ谷にある施設で実施されます。遠方の方にはJICAが宿泊施設を準備してくれます。
半分以上、備忘録のような意味合いで、ざっくりとした流れと、印象に残った箇所記載します。
流れ
40名ほど。男女比5:3ぐらい?
午前 オリエンテーション&コミュニティ開発と異文化理解
1/3グループワーク 2/3座学
午後 開発現場と言説
1/2個人&グループワーク 1/2座学
飲み会×2 ※任意参加
印象に残ったこと
・先輩やJICA、講師のことを鵜呑みにしない。自分で確認する必要性があるとのこと。研究室の時に、1次情報(生データ)は何かと、何度も確認されたことを思い出す。いい意味で信じない。
・「コペルニクスの地動説」→「ダーウィンの進化論」→「フロイトの無意識の発見」→「人間と機械(Now)」といった大きな転換点がある。テクノロジーが普及し始めた現在、大きな転換点を迎えている。よって、従来通りの開発手法とはまったく異なる、テクノロジーを利用した取り組みがもっとできればいいとのこと、大いに賛成!JICAもまだまだそこに対応できていないとのこと。
・「未開人」とは何かという問い。境界的な意味で、外に開かれていない、つながりがない「未開」と、開発学という意味合いから、「未開発」を考えている人がグループワークで別れる。自分は前者でしかイメージしておらず、新鮮な感じ。先生か、グループメンバーが言ったのか忘れたけど、「他者に依存していない。」って考えもあり、人類の交流の大切さを感じる。
・協力隊の意義は、「日本という円からの精神世界の拡大」が大きなポイントであるとのこと。ベクトルが外に向く行動(社会貢献etc)は、無意識の「自己」の拡大に繋がると自分では考えており、通じるものを感じる。精神世界が広がれば何がいいのかの言及がもっと欲しかった。
・”local knowledge”(学校教育ではなく、地域に根付く、定形的でない教育)と”educational knowledge”の違いを考える。研修生が「知恵と知識」と答え、パッとこの考えに至るのがすごいと思った!また、この違いから「3kgの牛と5kgの牛を足すとどうなる?」という質問。”educational knowledge”に基づくと、おきまりの「8kg」。では”local knowledge”なら?自分が真っ先に浮かんだのは、「足せない」という回答、同じことを考えている人もいた。「2匹」と考える人も、納得!ただ、ここでの答えは上記以外。めちゃくちゃ得意とかではないけれど、定量的な考えをしようと努める自分にはなかった答え。知識でなくて、知恵とはこうなんだろうなーと感じる。
・庶民に対して学校が開かれたのは、決して綺麗ごとではなく、産業革命による労働供給のためとのこと。かつ、表向きの科目的な教育の裏に、良くも悪くも社会に適合する人間をつくりあげる意図があるとのこと。難しいのだろうけど、高校ぐらいの歴史でこういったことをもっと知りたい。
(飲み会に関して)
先輩のブログ等見て聞いていた、おそらく毎日、飲み会が開催されるという話。※強制ではない&最終日はないかもしれない。青年海外協力隊の、特にコミュニティ開発における、みんなのバックグラウンドの多様性に興味があり、2次会まで参加。
社会人経験がある人がほとんどな印象。あと、休職しての参加より、退職してからの参加が多い感じ。ただ、自分みたいに合格が決まる前から退職している人は、今のところ見当たらず。
予想していたよりも「途上国のために、こういったことしたい!」とガンガンな感じの人がほとんど見当たらず、さっぱりした印象。それが良いか悪いかは特に考えていないけど意外。まだ初日だからなのか・・。できるだけ多くの人と交流したいと改めて感じる初日。
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