先日投稿した、「新興国・途上国」に関心ある人におススメの映画6選に続き、
今回は同じジャンルでの書籍紹介です。
書籍は正直、たくさんあり、かなり個人的な趣向もあるかと思いますが、参考にしてみて下さい。
国をつくるという仕事
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「誰の神様でもいいから、ぶん殴りたかった。」「脊髄に火がついたような気がした」
ジャンル問わず、様々な本を読みますが、↑の記載ページは、最も印象深い内容の一つです。前世界銀行副総裁を務めた日本人女性の、貧困のない世界に近づくために取り組まれてきた過程が記されています。
大学で教鞭をとる中、ふとした機会より海外を訪問し、悪政を目にしたことから怒涛の日々が始まります。
「国際協力」をやってみませんか?
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国際協力関連の本を多く出されている、山本敏晴さんの本です。国際協力になんとなく興味があるけれど、正直ほとんど何も知らないって方への最適な入門書です。
国連、政府、民間NGO、企業等の立場で何ができるか、どのようにすればそこで働けるのか、それぞれのメリット・デメリット等、非常にわかりやすいです。
国際協力師になるために
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前述と同じく、山本敏晴さんの本です。↑の本から更に一歩進みたい方の、いわば中級編のような内容です。
内容も、とっつきやすい文章よりも専門的な内容が増えます。(とはいってもとても読みやすいです。)持続的にプロとして国際協力を行う職業人、「国際協力師」の概念を掲げ、そのためにどのような経験等が必要になるか記載されています。
ちなみに青年海外協力隊はかなりお勧めみたいです。
世界と恋するおしごと
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またまた山本敏晴さんの本です。こちらは前の2つとは違い、実際に国際協力を仕事としている日本人に、著者がその経緯や現状、今後への思いを対話形式で尋ねていきます。
青年海外協力隊、国連ボランティア、国境なき医師団、世界銀行、トヨタや大和証券等、様々な立場の日本人が登場します。
社会起業家のような人は本になりますが、いわゆる組織に勤めている人の経緯や思いが描かれた本は少なく、今後のキャリアを考える上で個人的にいつも参考にしている本です。
裸でも生きる
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「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」
メディア等にもよく取り上げられ、ご存知の方も多いと思います。バングラデシュでバッグ製造を始めるまでの経緯に関して書かれています。
勢いのままバングラデシュに乗り込み、現地の大学院に入学し、起業に至りますが、高校での男子柔道部に混ざって打ち込んでいた日々も胸をうたれます。
文章がとても自然体というか、著者の正直でまっすぐな感じがとてもよく伝わります。様々な分野の起業家の本を読みましたが、個人的に一番好きです。
ブータン、これでいいのだ
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GDP(国民総生産)ではなく、GNH(国民総幸福量)を掲げることで有名なブータン。
彼らがなぜそのような指標を重視し、かつ「幸せ力」が高いのかを、現地で暮らした著者による、エッセイのようにとても気軽に読める文庫本です。
著者はマッキンゼーをでて、ブータン政府の首相フェローとして赴き、現在は気仙沼でセーター事業を立ち上げている、半端ない人なのですが、自然体な感じも半端なく、勝手に尊敬しているお一人です。
世界を変えるデザイン
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シンプルなデザインが、人々の生活を大きく変える
世界のデザイナーの95%は、世界の10%を占めているにすぎない、最も豊かな顧客向けの製品とサービスの開発に全力を注いでいる。残りの90%に届くには、まさにデザイン革命ともいうべきものが必要だ。(本文抜粋)
頭の上にバケツを載せて歩く印象ってなんとなくあるかと思います。ただ、それをデザインよりドーナツのような台車を生み出した事例は見られた方が多いと思います。そのような、シンプルだけと強力な、また途上国ならではの事情等を考慮されたデザイン集となっています。
現地の様子を知る、キャリアを考える等、途上国での活動に興味がある人に是非お勧めします。
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