脱穀機、壊れる

派遣中

マラウイの広大な風景に思わずバイクを止め、ぽけーっとすることがたまにあります。トップ画像は本日の朝の風景。国の一番のメイン道路ですが、交通量はスカスカです。ただ、大抵の車は120km/h以上余裕で出して走っています。

 

壊れた・・

最近注力している、自分で作り方も考えたCorn Sheller(簡易脱穀機)、なかなかすんなりとはいきません!

 

以前も書きましたが、マラウイの最低賃金は一日約1700MKW(約255円)、週休2日として計算しても、約66000円の年収です。そして、IMFが発表した最近のデータでは、マラウイの1人当たりのGDPは世界ワースト3位の342ドル(約37000円)。※詳しくは→世界で最も貧しい国 ワースト28

 

ということで一人あたりの平均年収はこれよりも少ない数字。ちなみに、最低賃金からの計算からかなり低いことは、ほとんどが「雇用」ではなく「農家」などの「個人事業主」であることに起因します。なので一日1700MKW稼げたら比較的恵まれている状況です。

 

そんな中でのCorn Shellerの価格面。現状の作り方だと、必要な素材料金は30MKW(約4.5円)。これを最終的には150MKWぐらいで売り、要請内容の1つである農村部の収入向上に繋げられたらなと考えています。ただ、たまにこの値段で売れるものの、100MKWが無難かなという感触。なので1つあたり約70MKW(約10.5円)の利益。慣れれば1時間で6個作れるので、4時間頑張れば70MKW×6個×4h=1680MKWで最低賃金レベル。需要はまだまだありそうで、まずはこの状況を目指せたらなと考えていました。

 

また、町の中心部では前述の値段での販売を考えつつ、普通に便利なモノと自負しており、農村部の人には原料費だけ出してもらって作ってもらおう&買ってもらおうとも進めています。そして、原料費だけなら結構すんなり出してくれる人が多い!嬉しい!普及頑張らないとと思っていた矢先・・

 

分かりにくいですが、以下のように折り目が避けて壊れたとの利用者発見。

自分の場合、100個以上むいても壊れたりせず、ある程度「安さ」「クオリティ」「安全面」で納得しかけていた矢先、ショック・・。というかせっかく買ってくれたのに申し訳ない気持ち。

 

「安かったし、気にすんな。」的な感じだったけど、申し訳ない気持ちと、このままでは終われない気持ちで、すぐにとりあえずあえてしていなかった「円」としての固定を施し頑丈にした別のものを、改めて使ってみてもらうことに。

 

まずデモして見せて、使ってみてもらってから、お金は出してもらっていますが、まだまだ改善の余地ありだなと感じることに。今年の収穫時期は佳境であり、試作・反応観察を今年は繰り返し、来年しっかりとタイミングよく普及&収入向上に繋げられたらと思います。

 

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