訓練生インタビュー「1班」

派遣前訓練

訓練生インタビュー。今回ご紹介するのは1班!ニューヨークで働いていた経験がある方です。何を思い日本に戻り、協力隊に応募するに至ったのか等、色々聞かせてもらいました。

 

1班・ウガンダ派遣予定・PCインストラクター・Mさん

 

協力隊に応募したきっかけは?

2つあって、1つ目は、転職を考えていた時に、自分がしたいことは何かを改めて考えた時です。今までの約2倍の給料の仕事を、転職アドバイザーから勧められたけど、月~金を通してしたいと思う仕事じゃなった。その時、自分はお金をたくさん稼ぎたいわけじゃないと気付きました。

 

同時に、何が幸せか考え、「誰かのために、何かをしている瞬間」が幸せを感じると思いました。

 

2つ目は、当時、ニューヨークに住んでいて、色々な人と出会う中で、日常的にすごいお金持ちに会う機会がある一方、一日20-30ドルで苦労している人もたくさん見ました。不公平だなと思うことがたくさんあった。出稼ぎの人が多く。勉強を頑張っている人を見て、自分でも何かできることがあるのではと思いました。

 

難民問題が表面化した時期、かつ「職業は武装解除(瀬谷ルミ子)」という本を読んで、「人を助けたい、国際協力をしたい。」と思いました。

 

ニューヨークでの就職も考えましたが、「日本人として、何ができるのか。」ということを考えて、協力隊は2つが合致する取り組みだったので応募しました。

 

学生時代はどんな人(専攻、海外経験、国際協力への関心)

高校までは徳島にいました。大学で大阪に住み、空間建築設計を学んでいました。お風呂フェチでお風呂デザイナーになりかったんです。親が設計士で影響を受けていました。ただ、就職活動をしてみると、自分のやりたい仕事を探すことができなかった。

 

それで、在学中にニューヨークに旅行した時、居心地良いかつ「普通がない。」感じが楽しく感じ、卒業後はニューヨークで、知人のつてもあって3カ月ほど暮らし始めました。

 

そこからまずは語学学校行き、今後色々使えるだろうと思い、web関係を学校で学び直しました。webだったらフリーランスの仕事も始めやすかったのが大きいですね。アメリカで短大を卒業すると一年間働けるビザが手に入るので、一年間はインターネットショッピングを運営している会社で働いていました。

 

ただ、そういった勉強をしているころは、まったく国際協力興味なかったです。

 

協力隊に応募する前は何をしていた?(仕事はやめた?)

リーマンショックのあと、日本にも3カ月ほどいましたが、そのあとニューヨークに戻り、フリーペーパーを出している日系の会社で5年近く働いていました。協力隊に応募するために仕事を辞めて帰国しました。

 

応募にあたっては、協力隊以外の選択肢として、ニューヨークで就職することも考えましたが、先ほど述べた理由や、ビザの問題もあり、1年ほどは悩みましたが、協力隊を選びました。日本人として国際協力に参加することに意義があるのではと考えていました。

 

生活班はどんなグループ&委員会はどうでした?

めっちゃ楽しいです。1班は落ち着いている感じで、以前までいらっしゃった、シニアのお二人が一番ぶっ飛んでいました。バトミントンをよくしています。

 

言語はどんな感じ?

訓練所では英語を学んでいます。会話はニューヨークで仕事してこともあり、問題ないけれど、文法が苦手で、アカデミックにおいても認められるような文法を身につけないとと感じています。

 

現地での要請内容は?あと、現地でどんなことをしたい?

全寮制の女子セカンダリスクールで、WordやExcelといったソフトの使い方を教える予定です。学校の生徒数が1300人規模らしくて、一クラス約80人。パソコンも足りないし、停電が多いと聞いています。首都から約6時間のところにあります。

 

日本文化や、得意分野のことも教えてくださいとも要請には書いていました。

 

ITにこだわらず、「平和構築」への関心が高いので、国際協力分野の様々な人と任地で知り合いたいと思っています。また学校の休みが多いようなので、色々なボランティアに参加しようと思っています。

 

あと、国内、国外問わず色々なところに行きたいです。できればエジプトの紅海でスキューバーダイビングしたいです。

 

帰国後はどうするつもり?将来はどんなことをしたい?

今、主に考えているのは、国際関係の仕事をするためにも、マスター(修士号)を取りたいので、コスタリカの国連の大学への進学を考えています。日本から奨学金も得られるかもしれないと聞いています。ガバメントを変えると生活が大きく変わると考えており、そのためにもマスターの必要性を感じています。

 

ただ、国際協力のなかでも「平和構築」「難民問題」への関心は高いのですが、本やウェブを調べて感じた部分が多いので、任地に行って、現実を見てから色々考えたいです。コンピュータの力はすごいと思うので、自分の経験を活かしたかたちで、国際協力に携わりたいです。

 

「いつか~の力になる」にした理由は?
<Mさん記入>『いつか「世界を平和にする」力になる』

 

自分の軸としてもともとありました。ニューヨークにいた時から「Mはpeaceful(平和的)だね。」と言われていた。争いがない状態をつくりたい。

 

幸せだと感じるのはどんな時?

国際協力を目指してもいいんだと気づいてから、最近よく感じます。自分がしたいことをできており、親にも背中を押してもらっている、幸せな環境にいるなと思います。

 

影響を受けた「人物」「本」「映画」があれば教えてください

先ほど挙げた、「職業は武装解除(瀬谷ルミ子)」には大きな影響を受けました。そういった分野があるんだってことと、女性でもできるんだってことで印象がとても強かったです。

 

これからの意気込みをお願いします!

頑張ります!色々なやりたいことに対して、時間が足りていないと感じますが、訓練所中でも、終わっても国際関係の勉強を続け、体に気を付けながら頑張ります!

 

<インタビューを終えて>

海外経験ある方の話を聞くと、よく「日本人」であることを意識する、もっと言えばある意味逃れられない「根っこ」のようなものを、海外に滞在することでより感じるようです。

 

Mさんも、日本人として何ができるるのかを考え出し、今に至っているとのこと。自分も派遣されて「根っこ」を見つけ、付き合い方を考えるきっかけにできたらと思いました。Mさんありがとうございました!

 

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