社会的インパクト投資とは?

ソーシャル

「投資に興味あるけれど、お金を増やすことと同じ、もしくはそれ以上に、投資先がどのような効果を生むかに関心がある。」って人が増えています。


この投稿では、日本でも広まりつつある、社会的インパクト投資に関して記載します。


・将来金融に関わりたいけれど、ソーシャルな意味合いが強そうなものに興味がある!


・金融の新しい流れを知りたい!


・なんとなく興味があるけれど、どこで情報が入るかわからない。


って方には特におススメです。


※投稿内容は概ね「日本における社会的インパクト投資の現状2016」に基づいています。こちらより全文ダウンロードできます。

内容

社会的インパクト投資・・財務的リターンと並行して社会的および(もしくは)環境的インパクトを同時に生み出すことを意図する投資。(Global Impact Investment Network)


イメージとしては


領域は多岐にわたり、持続可能な食糧供給、クリーンテクノロジー、マイクロファイナンス、医療や教育など。

背景と日本の現状

もともと、欧米を中心に社会課題解決のための投資の必要性が高まっていたが、特に、2008年の金融危機以降、健全な社会を構築するための投資のあり方として、必要性が浮き彫りとなる。


日本においては、

社会的背景

1)少子高齢化社会による社会保障の増大、2)格差が広がる社会構造、3)災害国家としての背景


資金需要側の動向

1)日本の非営利組織の成長、2)日本の非営利組織を取り巻く制度の整備、3)日本の社会的企業の成長


資金提供側の動向

1)日本の非営利組織への資金の流れ-寄付市場、2)ふるさと納税制度、3)遺贈寄付、4)助団による寄付・助成、4)SRI(社会的責任投資)・ESG投資の広がり、5)一般的な金融商品の広がり、6)金融機関による低金利融資、7)ベンチャー企業支援における社会的インパクト志向の高まり


投資中間団体/組織の動向

1)ベンチャー・フィランソロピーからの広がり、2)市民からの資金の流れ、3)クラウドファンディングの広がり


といった背景より、市場規模は2014年の約170億円から2016年には約337億円へと推移。

拡大へ向けて

1)休眠預金の活用

休眠預金(銀行に眠ったままの資金)を「呼び水」として、投資や寄付を促進させる


2)SIB(Social Impact Bond)/DIB(development Impact Bond)の導入

SIB・・「対象事業は社会課題の解決」「投資モデルは社会的成果連動型」「事業形式は行政と民間の連携」が特徴の官民連携のスキーム


DIB・・社会的インパクト債を国際開発に適用した国際インパクト債


3)社会的事業の実施を容易にする法人制度や認証のあり方

新たな法人格や社会的事業の認証制度の整備


4)社会的投資減税制度の立ち上げ

社会的事業への投資に対し、減税という優遇策を盛り込み、投資家へのインセンティブを増やす


5)社会的インパクト評価の浸透

資金提供者への、インプット・アウトプット・アウトカムの提示のため、社会的企業が簡易的に評価を行える環境整備


6)受託者責任の明確化

機関投資家が投資ポートフォリオに組み込みやすい環境を整備する


7)個人投資家の充実

プラットフォーム創設等の情報発信より、理解を促し、市場拡大を目指す

もっと知りたい人へ

・G8インパクト投資タスクフォース 日本国内諮問委員会 HP

→日本のカチッととした動きを知れます。


・社会的インパクトセンター HP

→社会的インパクト投資の普及を含む、インパクト志向への取り組み。


・Social impact Bond Japan HP

→社会的インパクト投資のなかでも、日本で普及が進んでいる感じがするSIBに関してです。


・社会的インパクト評価イニシアチブ HP

→「投資」であり、厳格な定性・定量的な評価が求められます。社会的な効果評価に関してです。

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